何でもコピー
運転免許証を持ていない運転手が5年も前から救急車を運転していたというニュースを聞いて驚いた。運転免許証が偽物であることは、運転手が起こした事故( 50 )明らかになったという。
その運転手は、他人の運転免許証をコピーして自分の写真を貼り、偽の運転免許証を作成したのだという。そして、5年間も救急車を運転していたのだ。自分の車を運転していて事故を起こしたのではなく、病院へ急がなければならない人を乗せる救急車の運転をしていたというのだから、あきれてしまう。
コピーしたものが本物と分からないぐらいうまくできる( 51 )、今後いろいろなものが本物と同じようにコピーされ、世の中が偽物でいっぱいになり、何を信じていいか分からなくなるのではないかと危ぐしてしまう。すでに一万円札や医師の免許証、卒業証書のコピーによる事件はこれまでにも起きているが、住民票や通帳、カード、定期券、乗車券、会員証、パスポート、身分証明書などのコピーが手軽にできて世の中に偽物があふれてしまうようになったら、本当に恐ろしい。
近年、社会問題として注意が促されている「オレオレ詐欺」も( 52 )人の声のコピーだ。孫や息子が助けを求めてきたと思いこんだ人が、すぐにでも助けてあげようと、指定された口座に大金を振り込んでしまう。孫や子を心記する気持ちを利用したひどいやり方に腹が( 53 )。
免許証や電話の声が本物ではないときに、すぐに偽物だと反応してくれるような機械を一刻も早く( 54 )。