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犬の散歩をしていると、最近では犬もあいさつの仕方を忘れてしまったのではないかと思ってしまいました。集団行動を経験したことがあるいぬ、もしくは(注1)飼い主殻イヌらしい教育をかけて順位制(注2)を感じることができるようになった犬は、道でほかの犬にすれ違い近付いた時には挨拶らしいことをします。ところが、集団行動の経験もなく、家でも甘やかされて育った犬は、現代の人会社のように挨拶をしないように見えます。挨拶を犬が、ほかの挨拶なしの犬に対して威嚇する(注3)ことが観察されます。ところが、この挨拶犬が子犬と遭遇した時、子犬が挨拶をできなくても威嚇をしないことが多いのです。挨拶犬にとって子犬で有るというシグナルが何なのかわかりませんが、とにかく子犬と成犬とを区別したうえで挨拶のあるなしをはんだんしているよう です。
犬の挨拶行動は、生得的あるは習得的(注4)のどちらでしょうか?順位制にしたがった行動できるようになった犬では、犬会社での経験がなできることから、生得的であるといえます。また、より儀式的な挨拶行動が円滑に(注5)実行されるためには、ほかの犬との集団生活があったほうが良いことから、習得的な部 分もあるといえるでしょう。
(注1) もしくは:または
(注2)順位制:上下関係にもとづいてできた順序の決まり
(注3) 威嚇する:こでは、ほえて相手を怖がらせる
(注4) 生得的:生まれたときから持っている
(注5) 円滑に:スムーズに、滑らかに