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毎日の生活の中で、天気予報は欠かせない情報の一つだ。着る服を選ぶときも、休日の予定を立てる時も、天気(48)。毎朝天気情報をチェックしている人も多いだろう。
そんな天気予報を活用した新たな取り組みが始まっている。気象情報から食品の高度な需要予測を行い、「食品ロス」、つまり、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を減らすというものだ。
食品の中には、天候や気温に需要が大きく左右されるものも多い。需要予測を誤り、過剰に生産してしまうと、それだけ多くの食品ロスが生じてしまう。
(49)政府は、気象データとPOSデータ(何が、いつ、いくつ、いくらで売れたのかを示す販売情報)から高度な需要予測を行い、製造や販売の各社に提供する取り組みを始めた。その結果は、食品ロスを減らせるばかりではない。食品が無駄に捨てられることが少なくなるため、その処理の過程で発生する二酸化酸素を減らすこともできる。
(50)、まず、長期保存が出来ず気象状況が売り上げに大きく影響する「豆腐」と、特定の季節に需要が集中する「麺つゆ」に絞って実験が行われた。その結果、、食品ロスを20~30%減らせることがわかった。現在は、対象商品を拡大しながら、人工知能も取り入れ、さらに高度な需要予測が可能になってきているという。このように、私たちの生活に欠かせない気象情報は、食品ロス問題の解決にも役立っているのである。今後、より大きな成果が(51)。