A
 企業の採用試験では、必ず志望動書いて提出する。もちろん仕事を希望する理由を書くのだが、大切な点が抜けている場合がある。「なぜ、その会社でなければならないのか」が明確に書かれていない場合だ。例えば、出版社への応募書類で、志望動機として「感動させる本が作りたい」としか書かれていなかったら、この人は出版社に入りたいだけで、その出版社に入りたいわけではないと思われてしまうだろう。他社ではなく、どうしてもその会社に入りたいという強い意志を相手に伝えることが重要だ。
 そのためには、まずは情報収集が欠かせない。特徴や経営方針を正しく理解したうえで、自分がその会社でどのような仕事ができるかという視点でまとめていく。そうすれば、なぜその会社なのかが明確な志望動機が書けるだろう。

B
 就職試験において、志望動機はどのように書けばいいのか。自分の能力や経験を最大限にアピールすることが重要だと思うかもしれないが、それらを入社後にどのように生かせるかを書かなければ、説得力のある志望動機だとは言えない。
 特に、規模や製品、経営者など、企業の特徴のようなホームページを見れば分かる情報を、ただ並べて書くだけでは、意欲は伝わらない。具体的な業務の内容に触れながら、自分の能力や経験と結びつけて説明することが必要だ。業務の内容をよく調べ、その企業で求められている能力や技術を分析して、それらの要求に自分が応じられるというこ とをアピールするべきだ

1。 (62)よくない志望動機の問題点について、AとBはどのように述べているか。

2。 (63) 志望動機を書く際に、AとBが共通して重要だと述べていることは何か。