練習41 小学校に上がるころ、ほとんどの人が聞いたり歌ったりした記憶があると思いますが、「一年生になったら」という歌があります。「一年生になったら、友だち百人できるかな」という歌詞のなですが、あれってけっこう強烈なメッセージですよね。小学校の一年生になったら、友だちを百人作りたい、あるいは百人友だちを作ることが望ましいのとだいう、暗にプレッシャー(注1)を感じた人も多いのはでないでしょうか。
 学校というのは、とにかく「みんな伸良く」で、「いつも心が触れ合って、みんなで一つだ」という、まさにここで私は「幻想(注2)」のという言葉を使ってみたいのですが、「一年生になったら」という歌に象徴されるような「友だち幻想」というものが強調される場所のような気がします。けれど私たちはそろそろ、①そうした発想から解放されなければならないと思っているのです。

(管野仁「友だち幻想人と人の(つながり)を考える』筑岩書記


(注1)プレッシャー:精神的な圧力
(注2)幻想:実際にはないことをあるかのように想像すること

1。 ①そうした発想から解放されなければならないとあるが、筆者のこの考えに従った行動の例として、最も適切なものはどれか。