例題16 この先に何か目標があって、そこに向かっていくときにはモチベーション(注1)というのはどんどん高まっていくのだと思います。目標さえあれば、その目標に向かって、よし、こうしよう、ああしようとイメージを先へ先へと進められる。成功する人はみな、明日こうしよう、明後日こうしよと思った瞬間、実は頭の中で①明日、明後日の「こうしよう」を一足先に、体感とてし身につけてしまっているのです。
 たとえば、まだ今日なのに、「明日は朝から釣りに行ってこうしよう」と思うと、もうその時点で頭の中では魚を釣っています。それがイメージ力なのです。つまり、まだ明日じゃないのに情報を作ってしまってある。明日になったらそれを引っ張り出すだけなのです。成功する人たちというのは、だいたいそういうプラスのイメージをいつも働かせている。だから実際に目標達成するのです。

(岡本正『善めげても立ちなおる心の習慣』筑書摩房)


(注1)モチベーション:目的に向けて行動し、続ける力

1。 ①明日、明後日の「こうしよう」を一足先に、体感とてし身につけてしまっているの例として、最も適切なものはどれか。