棟習8 人間は何であれ、自由が好きです。「自由」とは「自分勝手(注1)」と考えてもらってもいいでしょう。人間は自分勝手を好みます。だが、他人の勝手になることを嫌います。憎みます。誰もが自分勝手に振舞おうとすると、他人の勝手と衝突します。自分の勝手を通そうとすると、他人の勝手を押しとどめなければなりません。またどんなに自分の勝手を押し通そうとしても、相手ほのうが強力ならば、相手の勝手に押さえ込まれてまうしことになります。「自由に」なろうと思うと、やっかいだということがわかるでしょう。

(薦小唄田太『考えることが苦手なた人ちへ10代らかのプチ哲学のすすめ』こう書房)


(注1)自分勝手:他人のことは考えず、自分の思いどおりに行動すること。

1。 問い:この文章で筆者が最も言いたいことは何か。