リビングに行くと、母と姉がお茶を飲みながら話していた。
姉は怒ったような顔をてし、母に言った。
「それでね、6時に会う約束をしていたのに彼が来たのは7時。5分や10分(1)、1時間も遅れて来たのよ。あり得いでなしょ?しかも、絶対に『ごめんなさい』って言わないの。謝る(2)、言い訳ばっかりしているの]」
「それはひどいわね」
母は、あきれたように言った。
「でしょ?そのくせ、レストランで注文した料理がなかなか運ばれてこないからって、人目もまわかず、大声で店員さんに文旬言うの。よそれに……」
姉の話(3ーa)か(3ーb)かのうちに、私は思わず姉に向かって言った。
「お姉ちゃん」そんな男はともう別れたら?」姉と母、は私の顔を見てびっくりしたような表情をしていたが、次の瞬間、二人とも大声で笑い出した。そして、私に向かってこう言った。
「何を勘違いしてるの?私がそんな男とつき合う(4)でしょ。ドラマの話よ。お母さんが先週見るのを忘れたって言うから、話してあげてたのよ。もう、あんたって本当にそそっかしい(5)」