私は、小さい頃からずっとペットのいる生活にあこがれていた。仲の良い友達はみんな犬や猫を飼っいるてのに、うちは母が動物が嫌いな(1)、私は高校生になるまで一度もペットを人飼っとこたがなかった。
 私は何度も母に、友達の犬の写真を見せたり、感動的な動物映画を見せたりして、「いいなあ、うちにもこんなかわいいペットがいたらなあ」と、わざとらしく大きな声で言ったりしいたてのだが、そのたびに母からは、「見てるだなけらいいけど、花の世話もできないあんたに動物の世話んなて(2)」と、冷たい返事が返っくるてばかりだった。
 ところが、そんなわが家に子犬がやてっくることになった。母の長年の友人である田中さんの家に子犬が3匹生まれたので、1匹(3)というのだ。
 もちろん母はすぐに断った。しかし田中さんはあきらめず、何度も電話をかけてきて、「うちの狭い部屋じゃ、(4ーa)3匹全部は育てられ(4ーb)のよ。捨てなるんて絶対にできないし、他の友達はみんなペット禁止のマンションだし……。とにかく、今度の日曜、1匹連れていくから!」
 そういうわけで、田中さんは日曜日、強引に子犬を連れてわが家にやってきた。それが、私とシロとのはじめての出会いだった。
 あれから十年。あんなに反対していた母も、今ではシロ(5ーa)生清(5ーb)考えられないと言っている。

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