(3)
 人間は誰でも二つの天才的な才能を持っているそうです。言い訳をすることと、ぐずぐずすることです。この二つのことが揃ったら人怠け者の天才ができあがります。
 実際、私たちは「できない言い訳」ならいくらでも言えます。( ① )、怠ける言い訳しか言葉を使わない人もいるくらいです。
 ぐずぐずするのも人間は得意です。今しけれなばならないことがあるのに、「今でなくでもいい」と考え、先へ先へと延ばす。
 どうしたら怠け心にさよならできるのでしょうか。
 私がお勧めしたいのは、とにかく始めてみること。やらなければならないことが今そこにあるなら、「まだ準備が…」とか「できるだけ合理的に」などと考えず、とりあえず手をつけるのです。
 着手すれば、それらの問題は自ずと明らかになります。具体な的解決策を立てることもできるでしょう。また、そこから興味や面白さ、楽しさも出できます。
 つまらなそうな仕事を熱心にやっている人は、決してうんざりしながらやっているわけではありません。どんな仕事も前向きに取り組んでいると、必ず面白味が湧いてくるものです。
 「どうせこんな仕事、大して役に立つわけでもないし」
 ②これでは自分を卑屈にするだけです。すべての仕事は必要があって、生じたものですから、仕事の軽重を天秤にかけてはいけません。何事も率先して取り組み、遂行できるかどうか。③ここであなたの真価が問われます

(重茂達『「35歳までに必ずやるべきこと』による)

1。 (66)( ① )に入れる言葉として、正しいのはそれか。

2。 (67)②これでは自分を卑屈にするだけですと③ここであなたの真価が問われますとあるが、「これと」と「ここ」はそれぞれ何を指すのか。

3。 (68)この文章で筆者が一番言いたいことはどれか。