(3)
人間は誰でも二つの天才的な才能を持っているそうです。言い訳をすることと、ぐずぐずすることです。この二つのことが揃ったら人怠け者の天才ができあがります。
実際、私たちは「できない言い訳」ならいくらでも言えます。( ① )、怠ける言い訳しか言葉を使わない人もいるくらいです。
ぐずぐずするのも人間は得意です。今しけれなばならないことがあるのに、「今でなくでもいい」と考え、先へ先へと延ばす。
どうしたら怠け心にさよならできるのでしょうか。
私がお勧めしたいのは、とにかく始めてみること。やらなければならないことが今そこにあるなら、「まだ準備が…」とか「できるだけ合理的に」などと考えず、とりあえず手をつけるのです。
着手すれば、それらの問題は自ずと明らかになります。具体な的解決策を立てることもできるでしょう。また、そこから興味や面白さ、楽しさも出できます。
つまらなそうな仕事を熱心にやっている人は、決してうんざりしながらやっているわけではありません。どんな仕事も前向きに取り組んでいると、必ず面白味が湧いてくるものです。
「どうせこんな仕事、大して役に立つわけでもないし」
②
これでは自分を卑屈にするだけです。すべての仕事は必要があって、生じたものですから、仕事の軽重を天秤にかけてはいけません。何事も率先して取り組み、遂行できるかどうか。③
ここであなたの真価が問われます。
(重茂達『「35歳までに必ずやるべきこと』による)