①DVDの普及などで、活字離れが進んでいるかと思いきや、実に七割以上が読書派です。「無人島で一生一人で過ごすとして、本と映画、それぞれ1作品ずつ持っていけるとしたら、何を選びますか」という質問も全員にしました。票数は、映画では「サウンド・オプ・ミュージック」が一位、本のほうは、『聖書』が一位でした。
『聖書』が一位なのは、心の平安を保つということなのでしょうか。

読書派
●原作者と直接、向き合える。映画は脚本家の解釈が入るので嫌だ。
●昨今の「活字離れ」と「想像力の欠如」はとても深くかかわっている気がしているので、自信を持って「読書派」。想像力を身につけられる「読書」という手段をもっと奨励していくべきだ。
●映画は予算の都合で原作の内容を削ることが多いので、作者の意図が伝わりにくい。また読書は何度も読み返すと味が出てくるが、映画はせいぜい二度が限度。何回も観て新たな感情が芽生えるとは思えない。
●本の世界は自分の頭の中のなで、無限だが、映画は有限。
●木屋で彷徨うのがすき。

映画派
●一緒に観た人と感想シェアをしたり、物語の過不足について補足しあったりしやすい。
●映画館が暗くなり映画が始まると、日常から切り替わるところがすばらしい。
●大切な人や家族と同じ時を一緒に分かち合える。
●最近では原作つき映画だと映画を先に観に行くことが多くなった。「ダイジェスト版」として映画を観て、その映画の評価が自分の中で高ければ原作を読む、という感じ。
●映像を楽しことができ、読書より多くの情報が得られる。そして、目以外の感念覚を刺激されて感動できる。
●映画館の雰囲気が好き。
●ビデオの普及から映画派になった。テレビという本より大きいサイズで、目以外の感覚を刺激されて感動できる。

(朝日新聞2006.2.6オピニオンより改)

1。 (69)「①DVDの普及などで、活字離れが進んでいるかと思いきや、実に七割以上が読書派です」とあるが、その理由として、上の内容と合わなのいはどれか。

2。 (70)「映画派」が挙げた理由として、上の内容と合っているものはどれか。