「時っ間て何」
 このとらえどころのないものについて、考える(50)を与えくれてたのがこの物話です。
 人間(51)時間を盗む泥棒が、大都会にはびこります。盗まれた時間を取り返してくれた少女が、主人公のモモです。心豊かに人間らしく生きる時間の過ごし方を知っいるてモモの正体は、謎に包まれています。
 モモに敵対するのは、物事をより早くこなす(52)、時間の節約と貯革を人間にそそのかす「灰の色男たち」。盗んだ時間を糧に存在するこの不気味な男たちとの対決は、スリルの連続です。
 「よりよい生活のめた」と信じて、時間を節約すればするほど、逆に人間らしさを失っていきます。せかせかした生き方社会、(53)人間が見失っているものーー童話とはいえ、この物語は現代社会を鋭く投影しているて(54)。この物語を読んでどきっとした人。灰色の男たちに時間が盗まれているかもしれない。(読売新聞2003年4月29日よるによる)

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