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 医のアートとは、コンピューターで分析できる数量的なものではなく、その人でなくてはできないような技、配慮、判断力を含めた、技術の適応のプロセスを言う。医のアート(技)の内容の深さは、数量として測ることができず、サイエンスにはならない。しかし、近代医学の中に改めて確立しけれなばならない重要なファクター(注)である。医のアートは、患者や住民から音楽や美術のように批評を受けるべきものなのである。

(日野原重明『いのちの言葉』による)


(注)ファクダー:要素

1。 (55)「医のアート」とあるが、その内容と合っているものはどれか。