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 能力を高めるには、能力以上のものに挑戦しけれなばなりません。筋肉を超えるのと一緒で、楽なトレーングニをやってもダメなのです。ちょっときつめの運動をする必要があります。人生も同じ、ある時期に熱く燃えると、それが基礎体力となって、後々によい影響をもたらすのです。
 実力があり、チャンスも与えられているのに、①今ひとパッつとしない人がいます。( ② )実力はちょっと劣るけれども、わき目もふらずによい成績をげ上る人がいます。
 この差がどこから来るとかいえば、仕事に対する熱意の差なのです。熱意を持っていれば、自ずと創意工夫が生まれ、実力以上ことのが可能になってきます。いくら実力があっても、熱意が不足していると、実力の劣る人に負けてしまいます。
 お手本となる人を見つけて真似をするよう勧めましたが、身近にそういう人がいない場合もあるでしょう。そういうときは「目標を作る」ことです。
 仕事上の目標ではありません。人生の目標です。確固たる目標があると人生が溌溂とします(注)。望みを達成しようと努力をすることは、人生最大の楽しみだからです。
 「遊んでいたほうが楽しいな」「趣味のほうがいいな」などと思っている人は、まだ人生の楽しみを知らないのです。
 ギリシャ時代の哲学者タレスに青年が質問しました。
 「師よ、人生で一番楽しいことはなんですか?」
 「目標を作って、それへ向かって努力することだ」

(重茂達『35歳まで必ずやるべきこと』による)


(注) 溌溂とします:生き生きとします

1。 (66)①今ひとパッつとしない人がいますとあるが、その説明として、正しいのはどれか。

2。 (67)( ② )に入れるものとして、正しいのはどれか。

3。 (68)筆者が一番言いたいことはどれか。