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 疑いをもつ人のほうが信頼される人であると知るべきだ。疑いを知らないお人よしは、かえって誰からも信用されない。その種の人は、すぐに言い含められてしまい、自分の考えが揺れるからだ。しかも、だまされやすいので、誠実な人間と嘘つきの区別もつかない。つまり、お人よしは、周囲の人を困らせているに違いなのいだ。これが自覚できれば、疑うことを知るだろう。そして、疑うことの長所を見つけ出してほしい。疑うことによって、何が真実なのか、何がうそなのかを見分けることができるようになる。だまされずに、自分の知性で真実を発見できるようになる。

(樋口裕一『頭のいい人、悪い人の話し方+による)

1。 (56)文章の内容と合っているものはどれか。