次の⽂章は、⽣卵とゆで卵の⾒分け⽅について述べたものです。
 まず誰でも思いつくことは、明かりにすかして⾒る(注1)ことだろう。電灯の光を⽣卵を通して⾒ると⾚っぽい光が⾒える。ゆで卵はもちろん光を通さない。
次の⽅法は卵を横にして机のうえで回転させてみることである。ゆで卵はなかが固体なのでよく回転する。⽣卵はなかが⻩⾝と⽩⾝の⼆種類の流体状(注2)で、回転しにくい。逆に、回転させておいて指でおさえてすぐはなしてみる⽅法もある。ゆで卵は固体だから⽌まってしまう。しかし⽣卵は内部が流体状だから、殻をおさえてもまわりつづけようとする。したがって、⼀度⽌まったあと、またまわりだす。
(福島肇『パズル・物理のふしぎ⼊⾨』講談社)
(注1)明りにすかして⾒る︓明りの前に置いて、光を通すかどうか⾒る
(注2)流体状︓形が固定していないで、流れるように動く状態

1。 (59)①次の⽅法は卵を横にして机のうえで回転させてみることであるとあるが、筆者によると、⽣卵 とゆで卵の⾒分け⽅として正しいものはどれか