最近、⼭に登る⼈がふえています。若い⼈ではなく、定年(注1)で仕事をやめた⼈、⼦育てが終わった主婦など、50代から70代くらいの⼈たちです。この年代は「中⾼年」と呼ばれています。この「中⾼年」の⼭の事故が、今、問題になっています。
健康で、ふだんからよく運動していて、体⼒に⾃信があり、⼭登りの経験も豊富です。それなのに、なぜ遭難する(注2)のでしょうか。それは、やはり年齢による変化です。暑さや寒さに耐える⼒、状況を判断する⼒などが、若かったころに⽐べると下がってしまっているのに、⾃分ではまだまだ⼤丈夫と思って、無理をしてしまうのです。
(注1)定年︓仕事をやめることが決められている年齢
(注2)遭難する︓道に迷ったり、けがをしたり、寒さなどで、⼭から下りられなくなる

1。 (55)「中⾼年」の⼈たちが⼭で事故にあいやすいのは、なぜか。