意見A
先日、テレビのニュースを見ている時のことだった。幼児を車の中に置いたままにして、両親が買い物をして車に戻ると、その幼児は車中で亡くなっていたという事故のニュースをやっていた。ニュースを読んでいるアナウンサーは、最後に、怒った声で「これは事故ではなく、殺人です」と自分の意見をはっきり述べていた。
私は、これを聞いて、①「ちょっと待てよ」と言ってしまった。確かに、幼児にとっては気の毒なことだが、ニュースを読むアナウンサーが、このような自分の意見を言ってしまっていいのだろうか、と疑問に思ったのだ。
報道というのは、テレビも新聞もなるベく事実のみを伝え、そこには、その社やアナウンサ一 、 記者の個人の考えを入れるべきではないと思う。
意見B
先日、テレビニュースで幼児が車の中で死亡したというニュースをやっていた。アナウンサ一は、子供をおいたまま買い物をしていた若い両親を「殺人者」と言っていたが、本当にそのとおりだと思った。翌朝の新聞では、その事故について「スーパーに子供を預かる場所を作るべき」とスーパーに対して少し批判的な意見が書かれていた。
私は、テレビと新聞の考えを知り、その事故についてより深く考えることができたと思ってる。
報道というものは確かに事実を曲げるべきではないが、その会社やアナウンサーの意見や考えを知ることにより、視聴者(注)のニュースに対する注目度も高くなっていくの
ではないか、また、いろいろな意見が参考になり、理解も深くなっていくように思う。
(注)視聴者:テレビを見たり聞いたりしている人