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みんなが欲しがる物を作ると交換できる、つまり売れることになりますね。では、いくらで売れるのでしょうか。こういうときに( 1 )言葉があります。それは「需要と供給」です。
「商品の値段は、需要と供給の関係で決まる」
こんな言い方をすると、なんだか経済学者みたいでしょ。「需要」とは、みんなが買いたがっている量です。「供給」は、実際に( 2 )量です。
どうしても買いたい人が多くいると、少しぐらい高くても買いますよね。だから、商品の値段は上がります。
( 3 )、買いたい人が少なく、どうしても売りたい人が多ければ、少しぐらい安くても売りますよね。そこで、商品の値段は下がります。
もし商品の供給が少なくて値段が高くなると、商品を作っている人(会社)は、「もっと作っても高く売れてもうかるぞ」と考え、たくさん商品を作ります。( 4 )、商品が増えると、今度は値段が下がります。この逆も起きますから、長い目( 5 )見ると、商品は、ふさわしい
(注)値段に落ち着くことになるのです。
(池上彰『14歳からのお金の話』マガジンハウス)
(注)ふさわしい:適切な