これまで一度も学生にFをあげたことがなかった某大学の教授が、今年自分の授業に参加したすべての学生にFを与えたことが話題となっている。(A、B、C、D、E、Fの順で成績は評価される。)どういうことなのか。初回の授業で教授がオバマ大統領の福祉政策を批判したら、学生たちはその主張に対し激しく反対した。オバマ福祉の中身は、「アメリカは豊かな国であるため、ある人はものすごくお金持ちとして、またある人はものすごく貧しい人として生きてはいけない。福祉を通し、誰もが平等になるべきである。」の通りである。それで、教授は授業で行われるテストの平均点数をすべての人に適用することを提案し、①学生たちもその条件を受け入れた。1回目のテストの平均点はBであった。そのため、B以下であった学生はともかく、Aをもらった学生が勉強したインセンティブがなくなった。当然であるが2回目のテストの平均点数はCに下がった。そして、3回目のテストの平均点数はDにまで落ちた。あげくのはてには、多くの学生が勉強しても意味がないと悟ったのか、4回目の試験の平均点数はFになったのである。全員Fのクラスはこのようにして生まれたのである。
教授は最後の授業で次のように締めくくった。「一、お金持ちのお金を奪うことで、世の中を平等にすることは絶対ありえない。一度は可能かもしれないが、結果的には皆貧しくなる。二、一人がタダで何かをもらうことになると、他の一人は必ず報酬なしで働かなければならない。しかしこれも、②回目のテストからだめだった。三、一人にタダで福祉を与えるには、誰かから必ず富を奪わなければならない。富を分配することによって、富を生み出すことは不可能である。下がっていくのである。五、国民の半分が働かずに、残りの半分が働いてくれるという考えは、国家が滅ぶ近道となる。」このように教室社会主義が失敗したのであり、平等主義が絶対いいという考えは危ないのである。最近卒業生の9割がAの成績で卒業したと話題を集めてる大学があるが、学生は勉強しなくても簡単にAをもらえるため、学生のレベルはあまり高くないと言えるだろう。実際、その大学の経済学部をAの成績で卒業したある学生は簡単な経済のグラフも読めなかったという。皆Fをもらった話にしろ、Aをもらった話にしろ、社会のあらゆる所で主張されているが平等主義という仮面の後ろに隠されている恐ろしい姿に我々は気づかなければならない。教室社会主義が失敗したように。

1。 (問29)①学生たちもその条件を受け入れた学生たちも受けいれた理由は?

2。 (問30)②回目のテストからだめだった理由は?

3。 (問31)筆者が最も言いたいことは?