A
　ミニマルライフというのは、簡単に言えば、自分の生活に必要な品物を最小限することを言う。ミニマルライフを行っている人々は、生活している家に余裕のある空間を作ることによって、心の安定を得ている。もっと進んだミニマルライフは、食生活の簡素化や、シンプル衣食住を実践することである。また、高いブランドよりは性能を重視する効率的な消費パターンもミニマルライフの長所だと言うことができる。
　芸術の分野においてもミニマリズムが目立っている。本人が表現したいことだけに対して、集中的に簡潔に描写をすることである。人間の欲求は決して物の所有で満たすことができない。大切なものを得るためには捨てることも重要である。

　B
　人は、他人が所有しているものを持っていない時にストレスを感じる。それから抜け出すために、またたくさんの物が所有できない状況を合理化させるなめ、現れる現象の一つがミニマルライフだと思う。これは激しい競争社会から生じる一時的な現象であり、劣等感の結果でもある。
　この現象が人間関係の簡素化にまで至っている。自分に少しでも特になる人との関係だけを望み、役に立たないと思うと交流を絶ってしもうのである。人間は社会的な動物であり、人の関係から離れ、一人で生きていくことは不可能である。また、幸福というのは、物質の所有に限ったことではない。豊かな人間関係を通じても幸せな人生を享受できることを分かってほしい。