A
 現在、人類が持っている技術というのは、発生した災害に対する情報を人々に早く伝えることのみにとどまっている。このような点からすると、自然災害を防ぐのは不可能に近いこ
とだと言える。しかがって、自然災害による被害から発生する火災などの2次災害を防止するために、迅速な伝達網を構築することが非常に重要になるのだと思う。
 予測できない自然災害を過度に心配しながら暮らすのは精神的に良くないが、安全に対して鈍感なことも良いとは言えない。一番安全な場所は家だと思っている人が増えているようだが、自然災害からまぬがれる安全な場所などは地球上に存在していないということである。自然災害の発生を心配することより、被害を最小化するための体系的な対策がもっと重要である。
 
 B
 自然災害に対する備えは徹底的に行われるべきである。自然災害による被害は莫大な金銭的損実ばかりでなく、数多くのかけがえのない命をも奪ってしまう。どんなことにも代えられない人々の命はどうしても救われなければならない。人の命を救う技術は最も価値があるものだと思う。安全に対して敏感に反応しすぎるのは精神的には良くないかもしれないが、その心配に度が過ぎることはないのではないだろううか。
 ただ災害を恐れてばかりいて、仕方なく考える時代はとっくに過ぎているのである。普段から災害に対する予測をもとにした備えが重要である。Ⓓ完璧に自然を予測することは不可能であると思いながらも、準備することなく迎える災害ほど恐ろしいものがないからである。

1。 問27:AとBの意見が一致しているのはどれか。

2。 問28:AとBは自然災害について、どのようにのべているか