月の引力によって海水の潮の差が生じることは誰でも知っていることだが、月が人体に及ぼす影響について知っている人は多くはない。我々の体は70%以上、水で構成されている。従って、人体もまた、月の影響を受けているというわけである。①ある調査によると満月の日、眠りにつきにくい人が多いという。これは、Ⓐ人の睡眠に影響を与えるメラトニンというホルモンの分泌が月に影響されるからである。 月の引力は人体の血液にも影響を及ばす。外国のある国で、三ケ月の日に手術した患者と満月の日に手術した患者との生存率の差についての研究が行われた。その結果、Ⓑ生存率の差は実に79%に達したという報告もある。科学的に証明されていないものの、Ⓒ満月と発作との相互関係に関する様々な例も提示されている。このように、②月が人体に与える影響を完全に無視することはできないのである。 月がなくなったらどうなるのだろうか。地球が太陽を回る軌道が少し変わり、太陽へいの構成も少し変わるだろうど専門家たちは言っている。この少しの差が数十万年を経て、今とは全く異なる太陽系を構成することになり、その影響を受ける地球も、Ⓓ今からは想像できないほど、全く異なる姿を見せるのであろう。

1。 問1:①ある調査というのは何に関する調査なのか。

2。 問2:筆者は、なぜ②月が人体に与える影響を完全に無視することはできないと言っているのか。

3。 問3:筆者は、将来月がなくなったらどのようなことになると言っているか。