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A氏
家は基本的にはインフレ気味のときは買った方が、デフレの時は借りたほうが得になります。購入する場合は収入の2割以下のローンで済むようにしましょう。どちらが得かだけを考えると、支払う金額にはそれほど、違いが出ないでしょう。買った場合はローンや修繕費などを払わなければなりませんし、賃貸の場合は主に家實だけで済みます。しかし買えば家が残ります。厳しい経済情勢の中、ローンを払い続けることができるなら買ったほうがいいと思います。
B氏
最近はサブプライム(注)問題を経験したために家を買うのを止めたという人が出てきました。ローンを払うために無理をして破産した人もいます。ローンはその人を縛ります。会社を辞めたくてもローンのことを考えるとできません。またどんなに大きな会社でもそのまま継続する保証はありません。賃貸ならどこへ引っ越すのも自由です。最近は日本の札金や契約更新料などの悪い習慣を止めようという動きもあります。賃貸物件も余っている状態ですから家は借りやすくなっています。
C氏
家を買うことは投資と考えるべきです。ですからあまり値下がりしない地域の物件を選ぶことが重要です。いくら家賃を払わなくて済むと言っても、家そのものが値下がりしては損するからです。家を買ってもそれが現在の家賃よりかなり高く貸せるなら、しばらく引っ越すのを我慢するのも1っの手段でしょう。また生活にゆとりができるともっといい家に住みたくなるかもしれませんが、お金持ちならともかく普通の収入の人なら貸すためにもう1軒買うほうがいいでしょう。
(注)サブプライム問題:アメリ力で多くの低所得者層向けの住宅ローンの支払いが滞ったことにより生じた問題