短文
(1)
ー般的に、表とグラフでは、グラフのほうがすぐに特徴をみつけやすいといえます。だからといって、そうしてみつけた特徴が本当に意味がある特徴かどうか。単なる錯覚(注1)ではないのが、グラフをみたことで先入観(注2)をもってしまったあとでは、検証(注3)がむずかしいでしょう。
 だからこそ、まずは、特徴を見つけにくい表をながめてデータ分析をすることが、データ読解カを高めるうえでは大切です。 そうして表のデータを読むカを摩くことで、やがてグラフでの錯覚を避ける能力も高まります。

(注|) : 舗覚: ここでは、基遅い
(注2) : 先入観 : 思い込み
(注3) : 検証 : 調べて、証明すること

(53)筆者によると、データ分析のカをつけるにはどうすればいいか。

短文
(2)
以下は、ある市のホームページに掲載されたお知らせである。
今村市>文化芸術施設>お知らせ

2019年5月29日


文化施設共通利用券および「特別展セット」販売のお知らせ


 文化施設共通利用券を販売いたします。 この券は、市内五つの博物館や美術館などの文化施設にそれぞれ1 回ご入場できるチケットです。
また、文化施設共通利用券に特別展割引チケットを付けた「特別展セット」も販売いたします。特別展のご入場には通常1回1.000円かかりますが、「特別展セット」では各施設の特別展の中から一つに限り割引価額で1回ご入場できます。

販売場所 : 各施設のチケット売り場
販売価格 : 文化施設共通利用券2.000円、「特別展セット」2.800円
販売価格 : 文化施設共通利用券2.000 円、「特別展セット」2.800円
販売期間 : 2019年7月 日一2019年10月3 日
有効期間 : 2019年7月|日2019年12月 27日

どちらも大変お得になっております。この機会にぜひご利用ください。

(54)「特別展セット」を買うと何ができるか。

短文
(3)
 論文というものは言葉で書くものである。あたりまえのことだが、これは肝心な(注1)なことである。ということは、よい論文を書くためには言葉に敏感でむければなかならないということである。しかし、それはかならずしも、なにか特別ながもっともらしい(注2)言葉をうまく操れなければいけないということではない。むしろ、自分の身についた、ふだんはなにげなく(注3)使っているにすぎないような言葉を、いちいち、しっかりととらえなおし、その意味を自分にとってたしかな手応えのある(注4)ものにしてゆくということである。
(注1) 解さな : とても大切な
(注2) もっともらしい: いかにも本物らしい
(注3) なにげなく : 意識しないで
(注4) たしかな手応えのある : ここでは、確信の持てる

(55)筆者は、論文を書くのに大切なことは何だと考えているか。

短文
(44)
以下は、ある会社が製品を注文してきた相手に出したメールである。


あて先 : seiji_omore@matsufuku-shokai.co.jp
作 名: スピーカー「8QPS | 」のご注文につきまして
日 時:2019年6月5日 10:30


マフフク商会
営業部 大村成次様

お世話になっております。
このたびは、スピーカー「8QPS1 」20台をご注文いただきありがとうございました。同機は4月の発売以来、予想以上の売れ行きが続き、製造が追いついておりません。現在、海外の工場でも対応しておりますが、ご指定の期日(6月28日)での納品は難しい状況です。
納品可能時期は今月中旬に改めてお知らせいたします。たいへん車し訳ございませんが、ご理解くださいますようお願いいたします。
オーシーサウンド
販売部 川藤直広

(56)このメールで最も伝えたいことは何か。

短文
(5)
試合に出してももらえない。 監督やコーチと相性が悪い、他の選手のほうが贔屓(注1)されている……。自分がうまくできない、試合で活躍できないのは、環境が悪いからだ。監督のせいだ。他の選手とプレーがかみ合わない(注2)……。
 自分がある程度頑張っているつもりの選手は、つい、こう考えてしまうものです。
 うまくなるためには自分自身と向き合っているとすれば、そこに周りは一切(注3)関係ありません。人のせい、物のせいにするのはラク(注4)、私から言わせれば、人のせい、物のせいにするのは、逃げていることと同じです。

(注|) 贔屓する : ここでは、気に入って特別に扱う
(注2) かみ合う :うまく合う
(注3) 一切 : 全く
(注4) ラク :「楽」とも書く

(57)筆者の考えに合うのはどれか。

中文
(1)
 本を読むことは、かつて生きた優れた人の言葉を聞くということ、読むとは、基本的に人の話を聞くことです。
 学ぶことの基本行為も「聞くこと」です。
 しかも、本を読むことが生きている人数から話を聞くことと同じとらえられれば、その読みは一層リアル(注1)になるはずです。例えば、本居宣長を読むのでもゲーテを読むのでも、僕らが生きているかのようにして読める人の方が、生の声として聞こえてくるからより一居リアルです。
 ですから、「聞く構え(注2)」ができている人は、より良く学べることにもなります。
 逆に、聞く構えがないと、相手から成長がなかない人と見られてしまいます。言い換えれば、「聞く気がない」と受け取られてしまうと、会社でも学校でも「この人は見込み(注3)がない」と思われてしまうのです。
 こんなふう に、学ぶ閥勢は現実の生活において、私たちの根本的な評価に関わってきます。
 学ぶことは、優れた人の話を聞いて自分を修正していくこと、あるいは、その人に憧れを持ち、その人によって自分の新たな目標が見え、歩むべき方向性が決まることです。そして、本や人の話の中から具体的なかアドバイスを得て、自分の生活の中にある種の学びの習慣をつくっていく。だからこそ、読書を学びの基本にするとよいのです。
 本を読まないということは、いわば膨大な数の賢者(注4)たちから、あらかじめ見放されてしまっているということです。

(注1) リアル : 現実的
(注2) 構え : 姿勢
(注3) 見込み : 可能性
(注4) 区者 : 優れた人
(注5) 見放される : ここでは、無視される

(58)筆者によると、本はどのように読むといいか。

(59)「聞く構え」ができていない人について、筆者はどのように述べているか。

(60)読書について、筆者の考えに合うのはどれか。

中文
(2)
紙は私たちの身の回りにあれていろるが、日本には一般的に使われている 「洋紙」 のほかに、古くから使われている「和紙」がある。
 洋紙は、安い価格で多量に手に入る針業樹(しんようじゅ)広葉樹(こうようじゅ)の、皮を取り除いた幹の部分を原料とする。一方和紙は、主に (こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)という木の、皮の部分を使用する。また、洋紙は表面に凹凸(おうとつ)が少なく 印刷に適しているが、和紙は表面が滑らがでなく印机には向かないという
違いがある。しかし、和紙には丈夫で強く、さらに劣化しにくいので長期間保存ができるという利点もある。
 日本では太世紀ごろか和紙が使用されていたが、明治時代になり洋紙が輸入され始めると洋紙が一気に広まった。手作業で製造されていた和紙に対し、洋紙は早くから製造過程が機械化され、大時生産による安価で安定した供給が可能であったためである。その結果、和紙は洋紙に対抗できなくなり、和紙産業は衰えた。しかし、これをきっかけに和紙の製造過程も機械化が進められた。
 現在日本国内で広く用いられているのは洋紙だが、和紙は和紙でなければならない分野で活用されている。書道や絵画だけでなく、その美しさが評価されて壁紙や便箋、封筒などにも利用されており、海外でもその価値が認められている。また、丈夫で傷みにくいという利点を生かして美術作品などの修理・保存にも使われている。今後も残していきたい伝統文化である。

(注1) : 幹: 木の、根から上のほうに伸びて、枝・業を出す部分
(注2) : 劣化する : 品近が低下する

(61)和紙の特徴として、筆者が述べているのはどれか。

(62)和紙は洋紙に対抗できなくなりとあるが、なぜか。

(63)和紙について、筆者はどのように考えているか。

中文
(3)
 現代の若者は、「温かさ」まで人から与えてもらえるものだと期待している。なにもかも、自分に向かって訪れるものだと信じている。だから、そういうものが自分にやってこないと、相手が悪い、周囲が思い、社会が思い、国が悪い、経済が悪い、運が悪い、時代が悪いということになってしまう。①そのような分析もけっこうだが、たとえそれらしい原因を見つけても、解決の方法を見出す(注1)ことはできないだろう。自分のことならなんとかなるが、相手や周囲や社会や国や経済や運や時代は、自分の努力では変えらないからだ。
それなのに、解決筑がどこかにないだろうか、と②「検索」する。検索で解決するようなものだったら、「問題」、とはいえないことにも気づいていない。
靖報化社会において人は、自分の思うとおりにならないのは、なんらかの情報を自分が「知らない」せいだ、と解表してしまう。必死になってネット(注2)を検索するのも、また、友達の話や、たまたま耳にしたことを簡単に倍じてしまうのも、「知る」ことて問題が解決できると信じているせいだ。
検索できるものは、過去に存在した情報だけだ。知ることができるのも、既に存在している知見(注3)だけである。しかし、自分の問題を解決する方法は、自分で考え、模索し(注4)、新たに編み出さなければならかない(注5)ものなのである。
自分の生き方に関する問題は、どこかに解決筑が書かれているはずがない。検索しても見自分の生き方に関する問題は、どこかに解決策が書かれているはずがない。検索しても見つかるはずがない。どんなに同じような道に見えても、先募の言葉が全面的に通用するわけでもない。自分で生きながら、見つけるしかないのである。

(注1) 見出す : 見つける
(注2) ネット : インタネット
(注3) 知見 : ここでは、見方や考え方
(注4) 機索する : 探し求める
(注5) 編み出す : 生み出す

(64)①そのような分析とはどのような分析か。

(65)②「検索」するのはなぜか。

(66)筆者が言いたいことは何か。

統合理解
A
 旅は準備をする時から地まります。目的地の所候、歴史、文化などについて調べ、どんなことをするか計画を立て、必要なものを準備します。さらに、旅行中に多くのことができる
ように、旬内のない予定を組み、電車やバスや宿泊場所を予約しておきます。そうすれば、余計なことに時間をとらえないで旅を楽しむことができます。
 旅の楽しみは、その土地の名所を訪ねたり名産品を食べたりして、普段の生活とは違う経験をすることだと思います。旅先では予想外の出来事にあうこともありますが、しっかり準借をしておけば、時間やお金を鬼駄にせずに、楽しい旅ができるでしょう。

B
 私は行きたいと思ったらすぐ旅に出るのが好きです。駅に行き最初に識れる電車に乗り、降りたい駅で降りて、その土地の人が勧めてくれる旅館やホテルに泊まります。何を食べるか、次の日に何をするか、どこへ行くかも、土地の人に直を聞くのが一番です。そこには、出発前には知らなかった新しい発見があります。また、新しく知り合った人と気が合えばー繕に行動するのも面白いものです。旅では何が起ころか分かりませんから、状況に合わせて好きなように予定を決めればいいのです。日常では味わえない自由な時間が過ごせ、楽しい旅になります。

(67)旅について、AとBはどのように述べているか。

(68)旅の楽しみについて、AとBはどのように述べているか。

長文
 正しい仕事の任せ方というのは、一体どのようなものだろうか。
 理想的なのは、部下の実カよりも少し上のレベルの仕事一部下が何とか自分のカで判断・実行することができ、ときには(注1)小さな失敗を招くであろうレベルの仕事を任せることだ。
そういう仕事を、段階的にレベルを上げながら与えていくことで、部下は着実には仕事カを磨いていくのだ。
 ところが、そのような仕事を部下に与えたとしても、日本の会社では、「ホウ・レン・ソウ」(報告・連続・相談)などといって、上司がいちいち部下の仕事に告渉し(注2)がちだ。そして結局は、部下に自分のカでハードル(注3)を乗り超えさせないことが多い。
 たとえば、あるプレゼン資料を部下につくらせるとする。日本の会社の多くの上司は、全体像を玉さず、ただ「こういうものをつくれ」と部下に明昧に命じ、持ってこさせる。
 そして「ここをこう直せ」と要求し、部下はその意図がわからないまま上司の指示通りに修正をする。そんなことを何度も繰り返す。その結果、部下に身につくのは、エクセルやらポワーポイント(注4)の操作法だけ、ということになる。これでは、レベルの高いプレゼン資料を自分で考え、つり上げるカはつかないだろう。
 そうではなく、「この資料は、こういう目的で、こういう相手に対して、このように説得するために使用するものだ」という全体像を事前に明確に説明すべきだ。その上で、見本を見せて、あとは部の創意工夫(注5)に任せ、部下に最善だと思う資料ができるまで口出しはしない(注6)ことだ。
 結果的に出来上がるものが、上司の想定するものと違うこともあるろだろう。しかし、その資料をつくる訪図、全体像がつかめてい札ば、なぜいけないのか、どこが思いのか、どう修正すればよくなるのかがわかるし、上始からの修正指示に納得もできるし、学ぶこともできる。
 部下は、「いや、そういう目的なら、自分だったらこうするけどなか……」と思うかもしれない。それならそれでいいのだ。そういうことを積み表れねながら、最終的には、部下は自分なりの仕事のやり方を確表(注7)していくはずだ。上司ではきえられなかったようなレベルの高い資料を作ることも、いずれはあるかもしれない。
 繰り返すが「部下を教育するのが上司の役目」というのは間違っていろる。部下を育てるのは「仕事」そのものであり、その仕事をするための「場を与える」のが上司の役目なのである。

(注|) ときには : 場合によっては
(注2) 平消する : ここては、有必要以上に関わる
(注3) ハードル : 降害
(注4) エクセルやらパワーポイント : コンピュータのソフト
(注5) 創意工夫 : 新しいアイデアやエ夫
(注6) ロ貼しはしない : ここでは、何も言わない
(注7) 確立する : ここでは、しっかり身につける

(69)そういう仕事をとはどのような仕事か。

(70)筆者によると、上司が部下にプレゼン資料を作成させるときに大切なことは何か。

(70)筆者によると、上司としてするべきことは何か。

情報検索

(72)竹本市にある会社に勤めているヨウンダさんは、駐輪場の定期利用を申請したいと思っている。屋根があって、管理人がいる駐輪場がいい。ヨウンダさんの希望に合う駐輪場はどれで、払うことになる料金はいくらか。

(73)タンさんは、現在、「竹本駅東駐輪場」を定期利用している。2020年4月から、継続して利用したい場合は、どのように申し込まなければならか。