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結婚しない人が増えているというが、先日、ある調査で①独身男女の結婚観に開きがあることが分かった。
一昔前までは、「男は外で働き、女は家を守る」という考えが男女ともに主流であったが、最近の男性は、結婚相手が自分より年収が高くてもいい、女性にもある程度は稼いでもらいたいと考えている人が7割を超えるという。不況の今、自分の収入だけで妻子を養う自身はない、だから女性にも稼いでほしいとい う本音がうかがえる。
一方、女性はというと、「自分が働かなくても家計が成り立つ人と結婚したい」と考えている人がほとんどだった。女性の社会進出が進んだ今でも、高収入の男性と結婚し出産後は専業主婦に、という価値観はまだまだ支配的なようだ。
こういう独身男女「わがままだ」と非難するのはたやすいが、貧富の差が広がる、いわゆる「格差社会」という現実に直面している彼らにしてみれば、②しかたのないことなのだろう。経済的不安を抱える男女が、結婚相手に高収入を期待するのは無理もない。
ここで、新たな可能性がうかがえるのは、高収入の女性と低収入の男性のカップルだ。だが、これにも条件がある。女性は、「男が家族を養うものだ」という従来の価値観を捨てること。男性は、「家事は女性だが」と言わずに、しっかり家事をこなす力を身につけることだ。③そこからは、きっと明るい未来が見えてくる。ともかく、男女双方、お互いに努力しなければ、今以上に独身男女が世にあふれることになるだろう。