漢字読み

1。 母は北陸(ほくりく)地方の田舎で小さな食堂を営んでいる。

2。 田端氏が長年社長でいられたのは、優秀な秘書が仕えていたからだ。

3。 C国の経済成長は、日本のかつての高度成長を凌ぐ勢いだ。

4。 今回の失敗を教訓とし、三度と同じ間違いをしないつもりだ。

5。 部長が会議でプロジェクトの趣旨を説明した。

6。 世間に対する体裁など気にせず、やりたいことをやればいい。

言い換え類義

7。 タンクローリー車が踏切で立ち往生し、運転手は慌てて(  )した。

8。 若くして活躍しているプロゴルファーは、ほとんど(  )教育を受けている。

9。 工場の爆発事故に巻き込まれたが、彼は危うく(  )を取りとめた。

10。 婚約者と別れることになったが、(  )がなかったと思ってあきらめるしかない。

11。 祖父は亡くなる直前、戦争体験を(  )として残した。

12。 この製品は(  )薬品扱いだが、コンビニでも買うことができる。

13。 この野外博物館には、時代(  )豊かな建物が残されている。

文脈規定

14。 ランスのTGVは、内装では日本の新幹線にいくぶん劣る。

15。 箱根(はこね)地方に見られる寄木(よせぎ)細工は、まさに職人の技だ。

16。 最高級の日本酒を味わって、父は思わずうなった

17。 5年にまたがる工事が終わり、来週から地下鉄の新線が走る。

18。 あの映画は映像の美しさもさることながら、脚本がすばらしい。

19。 危険運転致死傷罪の適用には、いろいろな問題が山積している

実践練習

20。 まさか

21。 ひいき

22。 ポジション

23。 くつろぐ

24。 もしも

25。 人だかり

文法形式の判断

26。 お年寄りの孤独死が増えているのは、役所が怠慢(  )からだ。


27。 時効を廃止(  )、殺人事件が減るということにはならない。


28。 花粉症の問題はあるが、杉が重要な林木なのは言う(  )。


29。 戦後間もなく起こった旧国鉄(きゅうこくてつ)の事件は、今日(  )謎のままだ。


30。 小説『金閣寺(きんかくじ)』は、実際の放火事件(  )生まれることはなかった。


31。 歌舞伎(かぶき)観劇は料金が高く、金持ちの趣味(  )という声がある。


32。 大作映画の迫力を楽しむには、やはり映画館に足を運ぶ(  )。


33。 (玄関先で)
A「奥さん、お宅にうちの息子が(  )。」
B「ええ、二階で遊んでるわよ。」


34。 絵画(  )が、芸術作品の価値は難しい。


35。 (店内で)
A「店長、これ、(  )から、置いておきましょう。」
B「いやいや、もう売れないだろう。


文の組み立て

36。 文部科学省(もんぶかがくしょう)が _ _  _ 広がらないだろう。


37。 スペースシャトルでの日本人の _ _  _ ものだ。


38。 太陽光などの新エネルギーは _ _  _ が始まった。


39。 遺伝子銀行は遺伝子を _ _  _ 施設だ。


40。 様々な災害やテロに _ _  _ だろう。


文章の文法
 大規模な核戦争が起きる危険は、冷戦期より格段に小さくなった。だが、逆に、核テロの危険は高まった。これを防ぐには国際協力を通じて、核物質の管理、闇市場の摘発などを強めるしかない。
 そう考えるオバマ米大統領の呼びかけで、核保安(かくほあん)サミットが開かれ、この問題が国際社会の最優先政策のひとつに押し上げられた。冷戦思考から離れて、核( 41 )現在の脅威を減らそうとするオバマ外交がまた一歩、前進したと言えよう。
 核テロ防止は米国だけでなく、世界にとって不可欠な対策だ。主要都市で核テロが起きれば、甚大な犠牲が出るばかりではない。グローバル化した世界では金融や貿易、情報通信などが( 42‐a )に陥り、国際経済が重大な( 42‐b )に直面する。サミットが共同声明で核テロを「国際安全保障への最も挑戦的な脅威」とみなしたのも、そうした安全保障観からだろう。
 共同声明は、すべての核物質の管理を4年で徹底すると表明した。行動計画では、原子力施設の警備などを定めた核物質防護条約や、核テロを重大犯罪として摘発・処罰していく核テロ防止条約の運用強化が盛り込まれた。聞市場を封じるための、各国の法律の整備・運用の国際支援でも合意した。
 国際社会のどこかに核管理の穴があれば、テロ集団にとって、つけ入る隙となる。合意事項を実行に移せるかが今後の課題だが、核テロヘの脅威感が、多くの開発途上国の間で共有されている( 43 )。しかも、核テロ対策に人材、資金をつぎ込むより、さらなる核軍縮の方が先決だとの不満もある。こうした溝をどのように乗り越えていくか。国際社会に課された重い宿題だ。
 中国の胡錦濤(フーチンタオ)国家主席は「責任ある態度で核保安を重視」すると強調した。核拡散の問題を抱える北朝鮮とイランは、ともに核の間市場( 44 )疑いがあるが、中国は両国にあまり強い姿勢で臨んでこなかった。今後は両国がからむ闇市場の防止でも欧米などと協議を密にして、有効な手立てを積極的に実行してもらいたい。
 サミットには、核不拡散条約(かく<ふかくさんじょうやく/rt>)(NPT)に背を向けたまま核武装したインド、パキスタン、事実上の核保有( 45 )イスラエルも代表を送った。核保安サミットはNPTの枠外で、新たに核の脅威を減らす国際的枠組みを設けた格好だ。
 核不拡散については、未加盟国に対し、非核化したうえでNPTに入るよう求める。あくまでそれが原則である。だが同時に、核保安サミットを活用し、核テロ防止にもやはり核軍縮が欠かせないという根本的な問題への理解を広め、多国間の核軍縮への突破口にもしていくべきだろう。(「朝日新聞」2010年4月15日付)()

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