漢字読み

1。 最近は服の破れを繕って着るようなことはしなくなった。

2。 飼い猫が夜中に(つめ)研いで、うるさくてしようがない。

3。 タージマハルはインドが誇る大建築物だ。

4。 南の空に入道雲が広がり、遠くで稲光が走った。

5。 この機械は、我が社の技術のを集めて作られたものだ。

6。 あの町を歩くと、江芦時代の名残を感じることができる。

言い換え類義

7。 デモ隊と警官隊が激しく衝突し、(  )の騒ぎとなった。

8。 社長は個人資産を(  )して、会社再建に取り組んだ。

9。 仕事中に倒れた課長は、労災(ろうさい)と(  )された。

10。 区の条例を(  )とする住民たちが集まった。

11。 結婚を機に、生命保険に(  )する手続きをとった。

12。 彼女とは(  )対面だったが、その瞳が強く印象に残った。

13。 玄関の鍵を忘れてしまい、裏の勝手(  )から入った。

文脈規定

14。 その件に関しては、部長より社長にじかに相談したほうがいい。

15。 繁忙期ゆえ食事をさっさとすませ、すぐに午後の仕事に取り掛かった。

16。 批評家の幸口の発言が、若手芸術家の誇りを傷つけた。

17。 あの先生は19世紀ロシア文学に精通している

18。 母からの手紙に涙が落ちて、インクの文字がにじんでしまった。

19。 絵が得意の二郎君は、写生大会で金賞をもらった。

実践練習

20。 マネージャー

21。 粘る

22。 たまたま

23。 助言

24。 メカニズム

25。 阻む

文法形式の判断

26。 党首と考え方が違う政治家は、その政党を離党せぎるを得ない(  )。


27。 昔のVHSとベータの開発競争は、相手に(  )というほど激しかった。


28。 ローテンブルクの町が観光客に人気が高いのはわからない(  )。


29。 西郷隆盛(さいごうかたもり)は有名だが、軍人で政治家の弟は忘れられる(  )。


30。 病気と貧因で倒れ(  )に苦しんだ石川啄木(いしかわたくぼく)だったが、作品の影響は大きい。


31。 著名な劇作家だが、今度の新作は盗作の(  )と言われている。


32。 江戸東京博物館(えどとうきょうはくぶつかん)の展示物を行き(  )戻り(  )して見た。


33。 (電話で)
A「これからお伺いしたいと存じます。」
B「わかりました。どうぞ(  )


34。 評論家が指摘する(  )、『タイタニツク』は超大作映画だ。


35。 (高校の教室で)
A「お前も演歌のCD、買つたんだって?」
B「(  )、そんなもん、買うか。」


文の組み立て

36。 バーチャル・リアリテイは _ _  _ ことだ。


37。 イギリスのグリニッジ _ _  _ 誤差が生じている。


38。 チェルノフイリ原発事故では _ _  _ に広がつた。


39。 生物の _ _  _ のが遺伝子である。


40。 クロマグロの _ _  _ らしい。


文章の文法
 身近な製品に使われる資源が足りなくなる。争奪が激化するという。ならば、捨てられる製品の山から探し出して再利用するリサイクルの仕組みをつくれないだろうか。
 そんな知恵が求められているのがレアメタル。液晶パネルや携帯電話、ハイブリッド車などに不可欠な希少金属のことである。日本は、そのほとんどを輸入に頼る。
インジウムやリチウム( 41 )レアメタルは世界的に埋蔵量が少なく、産出国が偏る。しかも新興国の経済成長で需要は増えている。
 次世代自動車に必要な電池の材料になるリチウムをめぐっては、南米ポリピアを舞台に活発な首脳外交が繰り広げられている。日本の主な( 42-a )先である中国が( 42‐b )規制を強化していることも、心配の種だ。
 資源確保の外交努力は重要である。( 43 )、それに頼り切るわけにはいかない。リサイクルの仕組みづくりを進めるとともに、代替材料の開発にも力を注ぎたい。
 注目すべきは、使用済みの家電や携帯電話など非鉄金属やレアメタルを多く含む廃棄物だ。「都市鉱山」とも呼ばれる。だが、解体して資源を効率的に取り出す技術や、回収の仕組みは確立していない。そこに大きなチャンスが眠っている。
 経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)をどが昨年11月から2月末まで実施した不要な携帯電話の回収では、56万台が集まった。含まれるパラジウムは約2キロで多くはないが、2億台ともいわれる「たんす携帯」のごく一部だ。消費者が回収に応じやすい環境を( 44 )、増やせる。
 携帯電話に限らず、企業はリサイクルを前提にした製品の設計や販売方法を工夫できる。そうした製品と回収ビジネスを含むリサイクルの仕組みは、新たな雇用を創出する機会となる。
 やがてはレアメタルの枯渇を防ぐ対策の一つとして各国のモデルになったり、資源争奪を緩和する手だてになったりするのではないか。
 とくに中国をはじめとする途上国には、世界中から使用済み家電などの「電子ゴミ」が流れ込む。資源を取り出し、処理する過程でひどい公害を引き起こしている。そうした問題の解決にも( 45 )。
 レアメタルと同じ役割を果たす材料の開発にも期待したい。大学や企業では、亜鉛や鉄などありふれた素材で代用する研究が進んでいる。
 2度の石油ショックが日本の省エネや環境技術の向上を推し進めた物語は、内外で有名だ。不足を克服するための知恵を再び発揮して、新しい物語をつくるべき時が来た。
 資源の効率的利用で争奪を避け、地球環境と調和する。新しい道への知恵を絞る先頭に、日本が立ちたい。

(「朝日新聞」2010年3月17日付)

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