漢字読み

1。 渡辺さんは事業に成功して、巨万の富を築いた

2。 清水君の立場を察すると、同情せずにはいられない。

3。 山桜(やまざくら)が朝日に映えて、本当に美しかった。

4。 ビール会社の合併の話はうまくいかなかった。

5。 裏で細工をするような人間を信用してはいけない。

6。 隊員は厳しい規則に束縛され、ほとんど自由がなかった。

言い換え類義

7。 漢字の必要性を痛感し、彼は(  )もふらず覚え続けた。

8。 フランス映画の新作が(  )されたが、客足が伸びていない。

9。 開発を断念するのも、(  )な選択と言えるのではないだろうか。

10。 A社の会長はうちの社長と同(  )だそうだ。

11。 王さんは専門学校に進学して、(  )師の免許を取るつもりだ。

12。 夫婦と未婚の子どもだけで構成される家族を(  )家族と言ぅ。

13。 世間(  )を気にし過ぎると、思い切ったことができない時もある。

文脈規定

14。 風邪を軽く見ないほうがいい。腹痛を伴うならなおさら気をつけるべきだ。

15。 奈良県(ならけん)吉野(よしの)は桜で名高いところだ。

16。 彼は子どもの頃から化石集めに凝って、今や一大コレクションになった。

17。 人気商品の品切れが続き、需要と供給の均衡が崩れている。

18。 難病の少女を救うため、多額の寄付が集まった。

19。 彼は借りた金が返せず、友人に気兼ねしている

実践練習

20。 ひっそり

21。 解約

22。 ファスナー

23。 さく

24。 まんざら

25。 形見

文法形式の判断

26。 たとえ一国の首相(  )、賄賂(わいろ)を受け取れば逮捕される。


27。 中東の原油輸出がストップした(  )、日本経済は大混乱に陥る。


28。 軍事基地を分析するには、衛星画像を利用(  )だろう。


29。 1853年浦賀(うらが)に来航したペリーは、歴史的使命(  )開国を迫った。


30。 鬼才芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)でも、もはや生き(  )ほど心身は傷ついていた。


31。 まだ入団したばかりの新人の(  )、台詞を間違えるのは仕方がない。


32。 有名な絵を真似するなど、画家としてある(  )行為だ。


33。 (店頭で)
A「店内が混雑した場合は(  )ありますので、ご了承ください。」
B「わかったから、早く開けたらどうだ。」


34。 文芸映画の上映が始まる(  )、隣席の男は居眠りし出した。


35。 (駅の改札で)
A「おい、(  )じゃないぞ。走らんと次の電車に間に合わん。」
B「大丈夫だって。地震でダイヤが乱れてるから。」


文の組み立て

36。 彼は複数の _ _  _ に熱中している。


37。 探査機・ボイジャー _ _  _ が相次いだ。


38。 人体が _ _  _ が起きる。


39。 遠く離れた自分の巣に _ _  _ は不思議だ。


40。 アンドロイドは _ _  _ している。


文章の文法
 インドネシアとフィリピンから来日した介護福祉士(かいごふくしし)の研修生36人がこの春、国家試験に初めて合格し、各地で新たなスタートを切った。人手不足の介護施設で、どんな役割を果たせるのか。外国人の受け入れを( 41 )ための課題は――(後略)。
 岐阜市(ぎふし)の特別養護老人ホーム「サンライフ彦坂」。この春介護福祉士になったアスリ。フジアンティ・サエランさん(26)は、体が不自由な杉本はつえさん(82)を手際よくベッドから車いすに移し、食堂へ連れて行った。「手の力、ついてきたやろ」。アスリさんの手をぎゅっと握る杉本さん。アスリさんもなめらかな日本語で応じた。「ほんまやね」。
 私の指、痛いくらい。がんばってリハビリしましょうね」アスリさんがインドネシアからやって来たのは2009年。母国の看護大学を卒業してすぐ、日本との経済連携協定(EPA)に基づく介護福祉士の研修生になった。「福祉先進国の日本で介護を学び、将来、母国で技術や制度を教えたい」。そんな夢を抱いて海を渡った。
 合格までに一番苦労したのは日本語だ。「あいうえお」の読みから始め、漢字は小学校の参考書で勉強。施設の日本人スタッフと暮らし、言葉や生活習慣を教わった。
 現場では「外国人」に戸惑う利用者への接し方に悩む( 42 )。体を触ろうとすると顔を( 43‐a )、方言を何度も聞き直して(  43‐b )。粘り強く相手の趣味などを調べて話題にし、方言をノートに書いて覚え、今では冗談を言い合う仲だ。アスリさんが担当した認知症(にんちしょう)女性の夫、井上永一さん(80)は「初めは岐阜弁が通じるか不安やつたが、食事やトイレの介助は日本人と大差なく、安心して( 44 )。高齢者が増えて日本人だけではやっていけないご時世(じせい)ですから」と話す。
 一人前になるにはこれからが正念場(しょうねんば)だ。合格後は見習いではなくなり、責任も重くなる。6月に始めた夜勤では、呼吸や顔色などにきめ細かく日配りし、緊急事態にも対応できる幅広い専門的な判断が求められる。「申し送り用の介護記録( 45‐a )、口頭で報告( 45‐b )ことが必要」(介護副主任)という。
 コミュニケーションもいっそう求められる。例えば誕生会など行事の計画づくり。認知症の場合、家族と話し合って生活歴をひもとき本人の気持ちを理解する力が必要だ。アスリさんは「機能訓練」について職員同士で話し合う委員会のメンバーにもなった。
 介護主任の山内ゆみさんは「彼女の明るさで表情を取り戻した認知症の人もいます。看護知識があるのも強み。本来持つ温かさと相手を専門的な目で見るプロの視点を合わせることが課題ですね」。

(「朝日新聞」2012年7月12日付)

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