短文
 不動産の仕事に就いて20年。仕事柄、「マンションを買いたいが、いつが買い時か」という相談をよく受けます。仕事が安定して、予算や住みたい町、希望の間取りなどについて考えがまとまったなら、特に購入時期を迷う必要はないでしょう。市場でいう買い時よりも、自分自身のタイミングを重視した人のほうが、たいていは満足のいく買い物ができるようです。ただ、将来マンションを人に貸す予定がある場合は、購入時期をよく検討することをお勧めします。マンションの供給が多い時期は、誰でも住みたくなるような物件を比較的安く買えるので、好機といえます。借り手が見つかりやすいうえに、利益も期待できるからです。

(1)筆者は、自宅用マンションを購入する場合の買い時はどんな時だと述べてぃるか。

短文
 火山国の日本ですが、地熱発電所はここ10年間建設されていません。建設費がかかるだけでなく、地質の基礎調査から発電所の稼動(注)まで約10年を要しますので、一企業には負担が大きすぎるのです。また候補地の多くが国定公園や温泉地に当たるため、法規制や地域住民の反対によって基礎調査すら始められない、という現状もあります。一方で、安定稼動まで進めば、比較的低コストで維持でき、天候にも左右されずに電力を供給することができます。電力源として非常に魅力的であり、国内に開発技術もあることから、国の政策支援いかんでは、今最後も期待できる発電事業だといえます。
(注)稼働:人や機械などが仕事をすること

(1)地熱発電所について、筆者は何が必要だと述べているか。

短文
 ナポレオンの睡眠時間が3時間だったというのは、有名な話ですが、アインシュタインの睡眠時間を知っている人はそう多くないのではないでしょうか。実は、彼の平均的な睡眠時間は10時間だったと言われています。忙しく働く現代人は、睡眠時問をたくさん取ることに抵抗を感じる傾向があるようです。しかし、睡眠時間が長くても出世することはでぎますし、その逆もまたしかりです。どれくらい、睡眠時問を取かは、自分自身と相談しながら自然に定まるべきものであり、短いほうがいいというものでは決してないのです。

(1)筆者は睡眠についてどのように考えているか。

短文
 (ある会社が一般の利用客に向けて出したEメール)

「ザッカドットコム」ご利用の皆様

いつもザッカドツトコムをご利用いただき、誠にありがとうございます。
さて、来る2015年0月0日(土)午前0時から8時まで、サーバーのメンテナンスのため、当サイトの配信を一時停止させていただきます。その間、すべてのオンラインでの業務は受け付けができませんので、ご了承ください。

 皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、オンラインシヨツプの拡大を含めたサイトリニユーアルの第一歩として、ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。また、今回のリニユーアルにともなって、お客様のお買い物がより楽しくなる新機能も登場する予定です.

  株式会社ABC

(1)このメール文は何についての文書か。

短文
 私は1年前から自転車通勤を始め、毎朝1時間かけて、自宅から会社まで通っている。きっかけは、職場の健康診断で運動不足を指摘されたことだった。確かに、自転車通勤を始めたことで体力が付き、緩んだお腹が引き締まっていくのを感じた。また、一般に言われるように、寄り道(注1)ができることや季節を感じられることが、自転車通勤ならではの楽しみだと実感した。しかし、私にとっての楽しみはそれに留まらない。自転車の場合は、電車通勤とは違い、家や会社を出た途端に一人になれるのだ。少しの間だが、風を感じながらの一人旅はちょっとした解放感が得られ、とても気分がいいのである。
(注1)寄り道:目的地へ行く途中で、他の所へ立ち寄ること

(1)筆者は、自転車通勤の時間をどんな時間として最も意義を感じているか。

短文
 最近、口げんかが下手な若者が増えているそうだ。だとすると、その原因の一つとして、親子間のコミュニケーシヨン不足が考えられる。今の日本には、夫婦共働きや一人っ子の家庭が多い。そうすると、子どもたちは学校から帰った後、長時間だれとも会話することなく、一人きりで過ごすことになる。そのような生活が続く中で、感情を言葉で表す術がわからなくなり、口より先に手が出てしまう子供や、知識ばかりが先行する、いわゆる「頭でっかち」の子供が増えてきたのではないだろうか。

(1)筆者は、若者が口げんかが下手になっているのはなぜだと考えているか。

短文
 枝豆には「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」などの品種があり、それぞれ栽培時期が異なります。早生(わせ)の品種は4月初めに種をまき、わずか2カ月半ほどで収穫できます。晩生(おくて)は6月に種まきをし、9月ごろ収穫します。
 早生(わせ)は病害虫の発生が少ない時期に収穫できる、中生(なかて)は気温の上がる5月に種まきをするため発芽の失敗が少ない、晩生(おくて)は生育期間(注1)が長いので実が大きくなるなど、それぞれのメリットがあります。
 一方、いずれの品種にも共通するのが、芽が出るまでは鳥に狙われやすいということです。そのため、土にネットをかぶせるなどの対策がとられています。

(注1)生育期間 : 種まきから収穫までの期間

(1)本文の内容と合っているものはどれか。

短文
 どうして人はツメをかんでしまうのでしょうか。ツメかみの癖がある人を観察していると、読書をしている時、仕事中、受験勉強中、または携帯電話をいじっている時など、どうやら何かに没頭しているときにツメをかむようです。ツメをかむという行動には、活発になりすぎた脳の働きを落ち着かせるといった性質があり、ツメをかむ行為自体は無意識的なものだといえます。また、ツメをかまなくても、顔や髪の毛を触わることでも同様の心的効果が得られるようです。心理学ではこのような行為を「自己親密行動」と呼びます。

(1)筆者は「自己親密行動」はどんなときに出る行動だといっているか。

短文
 先日の震災直後から、私たちは情報の洪水の中にいた。あの時かけめぐった数多くの憶測の情報やうわさに一切触れることがなかったという人が果たしてどれだけいるだろうか。専門家の分析によると、過去の大きな災害時や戦時中に流れた数々のうわさと驚くほど符合する点が多いという。ただし、これらは必ずしも「正しい情報を知ろう」という意図をもって流されるわけではない。自分たちの置かれてぃる予測不能であいまいな事態に対して、一刻も早くそれを解釈しようとする気持ちがうわさを自然発生させるのである。うわさとは、いわば見えないものに対する我々自身の恐怖心、願望そのものだともいえよう。

(1)筆者はどうして人々はうわさを流すと言っているか。

短文
 「人が幸せになると、自分もうれしい気持ちになるんです」という人がいる。そこには動かぬ矛盾が存在する。人を幸せにしたいなんてっこいいことを言っておきながら、実際は自分がうれしいからそうしているだけなんじゃないか。自分の自己満足のために人を利用しているのではないか。これは利他主義の皮をかぶった利己主義だ。だから、私は究極の利己主義者になろうど思う。実は利己主義は好き勝手に振舞えばいいように見えて、結構難しい。その時その時に応じて、目先の利益ではなく、後々の事も考えながらどうするのが自分にとって最善かを考えないといけないのだ。自分にとってマイナスの結果を招きたくなければ、人に迷惑はそうそうかけられないのだ。自分のやりたいようにやって、それでいて人の迷惑にもならない。それこそ私が目指すところの利己主義のである。

(1)筆者が理想とする「利己主義」とはどうい。たものか。