よく言われるように、論理的な思考をする左脳ら、想像力を働かせる右脳と、人間はこの両方の脳で考えている。どちらか一方に偏っていては、失敗することも増えて来る。偏りを特徴として提え、自らに合った仕事を選ぶなら、①それは生きてくるだろうが、ビジネスの世界は甘くない。 経営者が極端な右脳人間だったとしたらどうか。たちまち会社は破綻してしてしまうだろう。
 だから、経営者は、会社の直面する状況を冷静に分析し、どう対処したらいいか、解決策をーつ一つ具体的に想い描きながら、すなわち左脳と右脳を使い分けながら、最善策を選び取って行かなければならない。事実として左脳と右脳が脳梁でつながれているように、自分の頭の中で理論を詰め (左脳)、リアルにイメージし (右脳)、左脳と右脳の間の橋を往ったり来たりする。常にそういった思考回路ができていること。②それが会社の経営を左右するのだ。
 もしあなたが、どちらかというと論理的な思考は得意でないという自覚があるなら、そういう存在を相談相手として確保すればいい。一人で面方できるに越したことはないが、一人の能力には限界がある。一人にことだわらず、会社組織を有効に利用して、役割分担をし機能させればいいのである。そのためにも、経営者は自分の思考パターンを客観的に自覚できていなければならない。そうした上で初めて、ビジネスで最も大切な自由な発想が得られるのであって、こういったトレーニングの身についていない経営者、あるいは会社組織に新しい価値を産み出
すことなどできない相談である。

1。 「問1」①それは生きてくるとあるが、何が生きてくるのか。

2。 「問2」 ②それが会社の経営を左右するとあるが、どういうことか。

3。 「問3」 会社経営について、筆者の考えに合っているものはどれか。