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近所の写真屋で「お子様の白然な笑顔を残しませんか」というポスターを見ました。プロのカメラマンが近くの公園で写真を撮ってくれるそうなので、頼んでみることにしました。私には4歳の娘がいます。娘の自然な笑顔が撮りたいのですが、自分ではなかなかうまくいかなくて、困っていたので。
当日、カメラマンは公園のプランコで遊ぶ娘のすぐ近くで撮り始めました。娘がカメラをかなり気にしていたので、私はそんなやり方でいい写真が撮れるのだろうかと思いました。しかし、カメラマンは、その後もしばらくそのまま撮り続けていました。20分ぐらいたつと、娘はカメラマンがそばに
いることを気にしなくなっていきました。
1時間撮ったあと、見せてくれた写真には、娘のいい笑顔が何枚も写っていました。「自然な笑顔が撮れるのは、カメラに慣れて意識しなくなってからなんです。はじめの20分はそのための準備です。」と教えてくれました。プロの工夫を聞いて、なるほどと感心しました。