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 就職活動中の学生と、会社の採用担当者の意識を比べた調査がある。この中に「学生に不足しているものは何か」という質問への①回答結果がある。
 これによると、学生が自分に不足していると思う要素は「語学力」「業界に関する専門知識」 が最も高く、それぞれ16.5% 、11.8%である。一方会社側はそれぞれ0.4%、1.09%で、最も低い。反対に会社側で高いのは「主体性」「コミュニケーション力」でそれぞれ20.4%、19.0%。学生側はそれぞれ5.6%、8.0%だ。
この資料が示すものは非常に意味がある。
学生たちは自分には仕事上のスキル(注)や専門知識が不足していると感じている。もちろん不足していること自体は事実だろう。しかし会社側が不足を感じていないということは、②学生にそれを求めていないということになる。
会社が苦い人材に求めるものは、自分の能力を十分出して仕事を進めるカ、チームのメンバーとやりとりをしながら全体を押し上げていく力、そういった能力だ。つまり会社の一員としてどう行動するかという、一人の人間としてのカなのである。

 参考 :「大学生の「社会人観] の把掘と「社全人基礎力] の認知度向上実証に関する講査] (2010年 経済産業省)


(注) スキル : 技能、技術

1。 (31) ①回答結果の中で本文と合っているものはどれか。

2。 (32) ②学生にそれを求めていないとあるが、どういう意味か。

3。 (33) この文章を書いた人の考えと合っているものはどれか。