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 今、世界中の人が一つの共通の言語を話せば、とても便利ですべてのことがやりやすくなると言われています。たぶんその通りでしょう。しかし私は、①それには反対です。なぜなら、それぞれの言葉が生まれてきた歴史に、その民族の精神が反映きれていると思っているからです。
 この前、外国人の友人数人といっしょにお花見に行って、こんなことがありました。その友人たちが「日本の桜はすごくきれいだ。でもあんなにすぐ散ってしまうなんて、つまらない。」と話していたのです。これを聞いて私は、外国の人たちが②なかなか理解できないのは当然だなあ、と思いました。そして、日本人が持っている「桜はすぐ散ってしまうからこそ美しい」という感性をぜひ知っ
てほしいと思いました。日本人は昔から、桜の季節になると今日か明日かと毎日花の咲く日を待ちながら桜のつぼみを眺めて過ごす、そうやって、桜に対する気持ちを育ててきたのです。外国から来た人たちもそういうことを知ると、自分の感じ方はちがっていても、日本人の桜の見方がわかっておもしろく思うのではないでしょうか。
 本当の国際化とは、どの国の人も同じようになることではないと思います。自分の国がどういう文化的特徴を持っているのかを知った上で、他の国の文化も理解する努力をし、それを大事にすることなのです。私は、そのような本当の国際人になりたいと考えています。

1。 (28) ①それとは何をさすか。

2。 (29) ②なかなか理解できないとあるが、何が理解できないのか。

3。 (30)この文意のテーマは何か。