短文
(1)
これは、会社の総務部から届いたメールである。

あて 先  : info@abc-company.co.jp
件 名   : 50週年記念Tシャッについて
発信日時 : 2019年12月1日 10:30

社員の皆きんへ

当社の創立50周年記念イベントの企画を、各部門で進められていると思います。
皆さんのアイディアを楽しみにしています。

総務部では、新しくデザインしたTシャツを準備中です。
そこで、一人何枚希望するかをお聞きしたいと思います。ご家族、ご友人、その他お知り合いの方に着ていただいてはどうでしょうか。今風のかっこいいデザインになっています(写真添付)。
12月20日(月)までに、希望枚数を総務にお知らせください。すみませんが電話や口頭ではなく、このメールの返信でお願いします。
どうぞよろしくお願いいたします。
総務部

(24) このメールを読んで、しなければならないことは何か。

短文
(2)
「とても残念な旅行コンテスト」というコンテストがあります。これは、旅行会社が開いたもので、応募者は、自分のひどかった旅行の経験を伝えます。その中から特にユニークな「最低の旅行」を経験した人が選ばれます。賞品として、無料で同じ内容の旅行ができます。そして今度は失敗しないように、行く前に旅行会社がいろいろアドバイスをするのです。つまりこのコンテストは、旅行会社の助けがあればいい旅行ができることを人々に知らせ、お客きんを増やすのが目的なのです。

(25) このコンテストは、人々に何を伝えるためのものか。

短文
(3)
 中学校のとき、クラスで動物園に行き、そこで見たことを発表するという授業があった。私は、サルのグループを観察して発表の準備をし、内容にとても自信があった。授業の日、私のすぐ前に発表したのは親しい友達だったのだが、彼は何と、動物園で動物を見ている人間を観察し、その様子をとてもくわしくおもしろく発表したのだった。私は、負けたなあ、と思った。そういう見方があったのか、私の頭は固かった、と。 私はショックを受けたまま発表したので、何を話したかぜんぜん
覚えていない。

(26)そういう見方とは、この場合どんなことか。

短文

(4)
11月30日午後2時30分ごろ、チャンさんが外出先から会社にもどると、机にメモが置いてあった。
チャンさん
お疲れさまです。
北山部長より、お電話がありました。
3時の会議に20分程度遅れるかもしれないとのことでした。
会議は、他のメンバーがそろったら始めていてほしいそうです。
なお、それにはナカの総合(株)の中川さまが参加なさるそうで、会議の時間にはこちらに来られる予定です。
もし10分ほど待っていらっしゃらなかったら、ご本人に電語してほしいということです。

11/30 PM 1:30 小川 受

(27) このメモを読んで、チャンさんがしなければならないことは何か。

中文
(1)
 ネズミにえさを与え、食べて数日後に体重を測ると、えさが体に入った分体重が増えているでしょうか。そうではなく、①体重は増えていません。今から約70年前にドイツの研究者がこの発見をし、どうしてなのか研究しました。彼は、食べ物はネズミの体の中に溶け込んで、それまでの細胞と入れかわり、体の一部になってしまうと考えました。それまでの細胞(注)は体の外に捨てられるのです。このように動物は、物を食べることによって、細胞がどんどん変化しています。
 人間の体も同じです。それまでの体の細胞は、新しく入ってきた物と入れかわります。ですから、1年ぐらいたてば、体の中はすっかり新しい細胞に変わっているのです。この点から言えば、何年も会わなかった人に会ったとき「お変わりありませんね」とあいきつする表現は、②正確でないということになるでしょう。
 ですから、「人間は食べる物によってつくられる」というのは事実なのです。食べる物を軽く見てはいけない、というのは、こういうことから来ています。

(注) 細胞 : 生物を作っている基本の単位

(28) ①体重は増えていませんというのは、どうしてか。

(29) ②正確でないというのは、どうしてか。

(30) この文章を書いた人が言いたいことは何か。

中文
(2)
18歳から24歳までの学生に「学校に通う意義(注1)」について調査し、日本、アメリカ、韓国、イギリス、フランス5か国の比較をしたデータがある。
 それによると、日本は「友達との友情をはぐくむ(注2)」と考える人が66%で、他国に比べ圧倒的に高い。一番低いのはフランスで、16%。また、「自由な時間を楽しむ」についても日本が33%で5か国中最高、一番低いのはこれもまたフランスで、11%である。
 一方、日本で「職業的技能を身につける」と考える人は30%、5か国中最も低い。ただこの点はどの国もあまり高くなく、一番高いイギリスでも45%だ。また、「一般的・基本的知識を身につける」についてはアメリカが最も高く79%、イギリスもフランスも65%ぐらいである。この項目は、日本は56%で、韓国が一番低く45%だ。
 また、「先生の人情や生き方から学ぶ」という項目で、一番高いのはアメリカの46%、一番低いのはフランスの16%、日本は27%だった。

参考:「第8 回世界青年意識講査] (平成21年 3 月内閣府)

(注1) 意義 : その事が持つ意味 学校に通う意義 : 学校は何をする所だと考えて通うか
(注2) はぐくむ : 大事に養って育てる

(31) この調査によると、日本では学校についてどう考えている学生が多いか。

(32) この調査結果について、本文と合っているものはどれか。

(33) この文章について、正しいものはどれか。

長文
 日本映画は、アメリカのハリウッド(注1)映画に大きく影響を与えている。
 例えば、日本を代表する映画監督である黒澤明(注2)の作品の中に「七人の侍(注3)」という映画がある。1954年に作られたが、現在でも世界の映画の中で最高の作品の一つだと、多くの国で大変高く詳価されている。
 この作品のすばらしい点は、人間とは何かということを、見る人に考えきせるということだ。私は、映画はそうであってほしいと思っている。つまり、ただ観て楽しなのではなく、私たちの内面を豊かにしてくれるメッセージを持っていてほしいのだ。この映画の場合は、それは最後にあらわれる。敵との戦いに勝って目的を果たした主人公が、「勝った」とは言わず、①「今度もまた負けた」と言うのだ。この最後の一言で、映画の雰囲気は大きく変わる。「勝った」と思った観客は、この言葉を聞き、不思議に思う。そして「勝つとか負けるとかいうのは、どういうことなのか」という深い問いを心に持つ。そのまま映画を見終わることになり、見終わった後もそのことについて考え続けるのである。
 これが、②ハリウッドで作られた映画だったら、と考えてみよう。たぶん、日的を果たせば任務完了、それでハッピーエンドだろう。勝ちと負けは、はっきりと区別できるのである。しかし、黒澤作品に代表きれる日本映画はちがう。白と黒の間に灰色があることを伝えているのだ。
 ③だからこそ、日本映画にハリウッドの人々は大変驚いた。そして、日本映画に影響された作品が数多く作られた。大ヒット映画「スター・ウォーズ(注4)」もその一つである。
(注1) ハリウッド : アメリカのロサンゼルス市にある地区。映画産業の中心地。
(注2) 黒澤明 : 1950年代から2000年にかけて活躍した日本の映画監督。その作品は世界中の映画祭で賞を受けており、世界の多くの映画関係者から映画監督としての力を高く評価されている。
(注3) 「七人の侍」: 農民に雇われた7人の武士が、いろいろな間題を解決しながら、乱暴な野武士の集団と戦う物語。
(注4) 「スター・ウォーズ」 : 1977年に公開されたアメリカのSF映画シリーズ。 映画だけでなくコミック、ゲーム、アニメーションなど多くのメディアで展開される。世界で最も人気のある映画シリーズの一つ。ジョージ・ルーカス制作、監示。

(34) 映画に対して、この文章を書いた人はどう考えているか。

(35) ①「今度もまた負けた」について、この文章を書いた人はどう言っているか。

(36)どうして7②ハリウッドで作られた映画だったら、と考えてみようと言っているのか。

(37) ③だからこそというのは、どういうことか。

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(38)マットさんは木曜日の午後9時半に家に帰り、配達メモがあるのに気が付いた。帰宅はいつもこの時間になる。荷物は配達してもらってもいいし、受け取りに行ってもいい。受け取りに行けるのは明日以降で、毎日午後8時以降だ。マットさんが一番早く荷物を受け取れる方法は、どれか。

(39)ロウさきんは、12月5日午後5時に配達メモを見た。今からオンラインで再配達を頼みたい。希望は、次の日の午後7時ごろだ。ロウきんは日にちと時間をどのように入力するか。今年は2020年である。