(2)
 ユネスコでは(注)、すばらしい自然を保護しようという日的で「世界自然遺産」を認定していますが、それとは別に、「世界ジオパーク」というものもあるのです。「ジオ」は「地球」や「大地」を意味します。「パーク」は「公園」です。地球を学び楽しむ場所にしよう、自然を保護すると同時に教育や観光にも役立てようというのが目的です。自然の美しきを楽しむだけでなく、たとえばその場所がどんな地球の活動によって生まれたのかということも知ろうということです。こういうところが「世界自然遺産」とは違うところなのです。「世界ジオパーク」は観光に入を入れれば地域の活性化にもつながりますし、日本の場合は火山の噴火や地震などの被害の跡を保存し、防災教育にも役立てようとしているところも多いです。日本は災害の多い国なので、こういう点では世界をリードしています。ただ、多くの地域で経済的なメリットにつなげる人材が不足していて、地域の活性化という点が今後の課題となるようです。
(注) ユネスコ: 国際連合教育科学文化機関 United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization UNESCO

1。 (31) 「世界自然遺産」と「世界ジオパーク」の違いは何か。

2。 (32) 日本が他国よりも進んでいるのはどんな点か。

3。 (33) 日本の「世界ジオパーク」について、正しいものはどれか。