文章の文法 短文
 少 年: ぼくがパソコンを使っていると、お父さんがいつも外で遊べ、って言うんだ。でもね、公園は遠いし、 道路は車だらけだし、遊ぶ場所なんてないんだよね。それに、友達はみんな 塾に行ってるし、……。自分の部屋でパソコンを使っているのが一番楽しいんだよ。インターネットとかゲームとかね。今、携帯電話がほしいんだけど、お父さんもお母さんも中学生になるまではダメって言うんだ。でもさ、クラスの子の半分は持っているんだよ。インターネットとか携帯電話とかすごく便利なのに、なぜいけないって言うのかわかんないよ。

(24)文章の内容と合っているものはどれか。

短文

20XX 年 7 月 1 日


やまみどり株式会社


総務(注1)部 御中

佐藤百合子


拝啓

(注)
向暑の候(注2)貴社(注3)ますますご清栄(注4)のこととお喜び申し上げます。
貴社にて開かれます「ゆめみらい研修」に申し込みました佐藤と申します。
先日はお電話で親切にお答えくださいまして、ありがとうございました。
8 月 5 日の研修には、ぜひ参加させていただくつもりでしたが、あいにく海外出張と重なり、辞退(注5)せざるを得なくなってしまいました。
(注 1) 総務: 会社全体の事務
(注 2) 向暑の候: これから暑くなる季節のあいさつ
(注 3) 貴社: 相手の会社
(注 4) ご清栄: 手紙などで、相手が元気であることを喜ぶ挨拶
(注 5) 辞退: 遠慮して断ること

(25)この文章を書いた人が言いたいことは何か。

短文
 ある病院で、窓口などで患者を呼ぶときに、「様」をつけて呼ぶように変更した。これは患者へのサービス向上(注1)の一つの試み(注2)だった。
 ところが、この呼び方に対して「よそと違うので違和感(注3)がある」「バカにされて(注4)いる感じ」という苦情が殺到した。その結果、以前どおりの「さん」付けに変えられたそうだ。丁寧な呼び方ならいい、というものでもないらしい。

(参考:2008 年 9 月 7 日付け朝日新聞朝刊)


(注 1) 向上: もっとよくすること
(注 2) 試み : ためすこと
(注 3) 違和感: はっきりとは分からないが間違っている感じがすること
(注 4) バカにする : 相手をえらくない人として 扱う

(26)文章の内容と合っているものはどれか。

短文
 「ファストフード」という言葉がよく聞かれる。簡単にい言えば、早く食べられるものというような意味だが、ファストフードの店の利用者 に、なぜそのような店へ行くのかを尋ねたら、意外な答えもあった。
 それは、長時間いられる、というものである。早く食べても、そのあと ゆっくり店に居座る(注1)ことができるという意味だろう。確かに、早く食べ、早く立ち去ら(注 2)なくてもいい店もある。

(参考:2007 年 4 月 7 日付け朝日新聞土曜版 be between )


(注 1) 居座る : ある場所に長い時間座っていること
(注2) 立ち去る: その場所から離れる。出て行く

(27)文章の内容と合っているものはどれか。

中文
 初めて日本に 24 時間営業のコンビニができたのは、1975 年だと言われています。
 当時、人々は主にスーパーや町の商店で買い物をしていました。しかし、それからの店の多くは早い時間に閉まっていたので、24 時間営業しているコンビニができたことで、夜遅くに利用したい人はとても便利になりました。そして、1980 年代以降コンビニの数は急激に増え、今では全国に 4 万店以上あります。
 最近では24時間営業のスーパーも増え、またコンビニ同士の競争も激しくなったため、各コンビニは新しい工夫で客を増やそうとしています。たとえば、新しい商品を次々に発売して、客を飽きさせないようにしています。また、銀行 ATMを設置したり、宅配便(注1)や郵便物を受け付けるなど、銀行や郵便局のようなサービスを行ったりもしています。ほかにも、店内で食事ができる、洋服をクリーニングに出すことができるなど、さまざまな顔を持つコンビにが増えています。
(注 1) 宅配便: 荷物を家から家へ届けてくれるサービス

(28)文章の内容と合っているものはどれか。

(29)コンビニの商品やサービスについて、文章と合っているものはどれか。

(30)コンビニが客のためにしている工夫として、この文章の内容と合っているのはどれか。

中文

インターネットでの評価


 インターネットという言葉が知られるようになって長い年月がたった。
 毎日、E メールを送受信し、また、何かについて調べたいとき、まずネット(注1)で調べてみるという人も多くなった。
 それに、調べるだけではなく、 自ら情報を発信しようとい人もいて、ネット上の掲示板(注2)やブログ(注3)いは常に多くの情報があふれている。
 そこに目をつけたのが、いろいろな企業である。各企業は、自分の会社の製品やサービスについて、それを使っている人がどう思っているか、( ② )消費者が自分の会社の商品をよいと思っているか、改善点はないか、などの情報をネット上の声を通じて得ようとしている。
 インターネット検索は、キーワードや製品名を入力すれば、それを含む情報をたくさん見つけることができて、便利である。
しかし、そのキーワードによっては、情報が多すぎて、それを全部調べるのは大変である。
 そこで、企業にとって役に立つ情報を選び出し、提供できるようなソフトヴェアが開発された。その中には、ある製品が「よい」と評価されているか「わるい」と評価されているか分けて知らせることもある。
 例えば、「いい」「すばらしい」などの言葉があればよいほうのグループへ、 「わるい」、 「ひどい」などの言葉があれば、わるいほうのグループに分けるようなシステムだ。けれども、問題もある。たとえば、「~はよいが、~はわるい」という情報があった場合 、それは「よい」のか、「わるい」のか、分けるのは 難しい。
 結局、人の発した言葉を機械的にソフトで分類するためには、まだまだ多くの問題 解決していかなければならない。
(注 1) ネット : インターネットの略です。
(注 2) 掲示板: 電子掲示板システムの略。さまざまな話題について自由に意見を書きこめるものです。
(注 3) ブログ : ウエブログの略。個人の日記のようなものです。

(31) 企業はインターネットを通じて、何をしようと考えているか。

(32) 文章中の( ② )に入る言葉はどれか。

(33)文章の内容として合うものはどれか。

長文

約束に遅れたら……

 
 新しい友人とショッピングをするために、駅で待ち合わせをしました。あなたは 10 分遅れました。さて、どうしますか?
 ① 走って、友達のところへ行って 謝る。
 ② 走らず、友達のところへ行き、いつもどおりに挨拶する。特に 謝らない。
 時間は数字ですから、客観的と思われますが、時間に対する感覚は、各文化によって違います。日本人の多くの人は、①「走って友達のところへいって謝る」を選ぶでしょう。
 (…略…)また、遅れる理由があっても、まずは謝り、その後、理由を説明するという順番になります。
 一方、10 分という時間はそんなに長い時間でもないし、①それは誤差のうちと考える友達もいます。親しい友達同士で、10 分や 20 分で ②目くじらを立てるのは③心が狭いと考えます。
 また、走らないのは周囲の人から見て自分が走ることは格好がよくないと考えます。自分が格好よくないことをすれば、待っている友達にも恥ずかしい思いをさせるだろうと考えて走らないという 考え方もあります。
 時間をどのように感じ、どのように行動するかも、文化によって異なり、ある 文化で「良い」ことがほかの文化では「良くない」ことになることも少なくありません。
 さて、友達の家で午後 7 時からパーティーがあるとき、あなたは何時に行きますか?文 化によって、答えは様々です。10 分後に行く人から午後 7 時ちょうどに行く人まで答えも 様々ですが、その理由も様々なのが文化の面白いところです。 外国に行ったときは、その国ではどのような時間感覚で人々が行動しているか?確認するといいでしょう。

(34)①それは、何を指しているか。

(35) ②目くじらを立てるとは、どのような意味か

(36)③心が狭いとはどのような人か。

(37) 何かを許すことができない人