トイレのドアを開けたら、自動車に便器のふたが開き、触ると、便座が 温かい。用をた足した後、ボタンを押すと、温水が出て、おしりを洗ってくれる。立ち上がると、自動的に水流れ、便器のふたが閉まる・・・・。
　日本で、こんなトイレと出会って 驚いた人も多いのではないだろうか。現在、日本では、このような最新技能を備えたトイレがつぎつぎと設置されているが、その開発がはじまったのは、ほんの 30 年ほど前のことだ。
　トイレの開発がはじまったきっかけには、大きく二つのことが関係している。一つ下水道が整備され水洗化が進んだこと、もう一つは様式トイレが普及したことだ。
　1958 年公衆衛生を向 上させるために下水道法が制定されてからは、都市部を中 心に下水道を整備した。それにともない、水洗化されたトイレが増えはじめた。水洗式トイレの普及と同じ時期に、急速に普及していったのが様式トイレだ。