約束に遅れたら……
新しい友人とショッピングをするために、駅で待ち合わせをしました。あなたは 10 分遅れました。さて、どうしますか?
① 走って、友達のところへ行って 謝る。
② 走らず、友達のところへ行き、いつもどおりに挨拶する。特に 謝らない。
時間は数字ですから、客観的と思われますが、時間に対する感覚は、各文化によって違います。日本人の多くの人は、①「走って友達のところへいって謝る」を選ぶでしょう。
(…略…)また、遅れる理由があっても、まずは謝り、その後、理由を説明するという順番になります。
一方、10 分という時間はそんなに長い時間でもないし、①
それは誤差のうちと考える友達もいます。親しい友達同士で、10 分や 20 分で ②
目くじらを立てるのは③
心が狭いと考えます。
また、走らないのは周囲の人から見て自分が走ることは格好がよくないと考えます。自分が格好よくないことをすれば、待っている友達にも恥ずかしい思いをさせるだろうと考えて走らないという 考え方もあります。
時間をどのように感じ、どのように行動するかも、文化によって異なり、ある 文化で「良い」ことがほかの文化では「良くない」ことになることも少なくありません。
さて、友達の家で午後 7 時からパーティーがあるとき、あなたは何時に行きますか?文 化によって、答えは様々です。10 分後に行く人から午後 7 時ちょうどに行く人まで答えも 様々ですが、その理由も様々なのが文化の面白いところです。 外国に行ったときは、その国ではどのような時間感覚で人々が行動しているか?確認するといいでしょう。