オリンピックで、柔道の表彰式を見て思ったことがある。金メダル(注)と銅メダルは、それぞれ、最後の試合に勝ってもらうもの。しかし、銀メダルは、最後の最後で負けてもらうものだ。そのせいか、順位は銅メダルの選手より上のはずなのに、銀メダルの選手は、銅メダルの選手より暗い表情の人が多いように感じる。
 しかし、負けて学ぶことは勝って学ぶことより多いはず。くやしい思いは人を動かす強い力にもなる。そう思うと、負けてもらう銀メダル、悪くないと思う。

(注) メダル=すぐれた成績の人におくられる記念の品

1。 (1) この文章で、最も言いたいことは何か。