なるほど科学は客観的なるものであり、それが事実と論理によって成り立っている以上、疑問をさしはさむ余地はない。が、人間はうそをつく動物であり、科学者もまた人間である以上、うそをつく。 昨今、私利私欲のために科学の客観性をねじ曲げて恥じない科学者があちこちで事件を起こし、その責任が問われるようになってきた。科学者がたとえ社会を敵に回しても真理の追究をやめなかった、そういう時代もかつてはあったのだが。科学者の倫理はいったいどこに行ってしまったのか。

1。 (5)「 間」筆者は、科学者にとって必要なのは何だと考えているか。