近代以降、世界の歴史は全体的に個人化を進めていったと言えるだろう。そうして、大都会では、一人暮らしの老人が死後何週間も経ってか上欧見されるという事件、いわゆる「 孤独死」 が後を絶たなくなってきている。また、各家庭を見ても、核家族化はどんどん進み、離婚する夫婦も増え続け、少子化が回復する見込みは立たないままだ。 子どもがいる家庭でも、家族がそれぞれ別々に一人で食事をする「個食」 にまで至っているのは、その究極の現象だと言っていい。

1。 (3)「問」 筆者は「個食」 をどのようにとらえているか。