安眠のためには、脳が満足して「おなかがすいている」 という信号を消す程度に少しだけ食べるのが覧い方法です。簡単にいえば、自分で①自分の脳を上手にごまかす(注1)わけです。
 では、どんな食べ物が、少しの量でも脳に満腹だと思わせる効果があるのでしょうか。脳が信号として「栄養が十分とれた| とキャッチするのは、プブドウ入です。プドウ精は、脳のエネルギー源となる基本的な糖です。つまり、吸収が早く、消化がよい、すぐブドウ繕に変わって、少ない量でも効率よく脳に信号として伝わるものを食べれば、胃に負担もなく、了眼りもさまたげず、脳はほどほどに(注2)満足して、気分的には「おなかが満たされた」 状態で眠りにつけることになります。
 プドウ炒に変わりやすい食べ物とは、ズバリ(注3)「甘いもの」 です。ビスケットを少しかじったり、キャンディをなめるのもいいでしょう。 ヨーロッパのホテルなどでは、枕元に敬いチョコレートを履く習慣がありますが、チョコレートに含まれるカフェインには覚醒作用 (注4)があるので、寝る前に食べるものとしては少し考えものです。
( 井上昌次郎 『上手な快眠術』 実業日本社 )
(注 1) ごまかす : だます
(注 2) ほどほどに : ちょうどよい程度に
(注 3) ズバパリ : はっきり言うと
(注4) 覚醒作用 : 寝ている人の目をさます働き

1。 問1 ①自分の脳を上手にごまかす の説明として適当なものはどれか。

2。 問2 筆者が言っていることと合うものはどれか。