携帯電話を持っている子どもたちは、たえず友人とメールでやり取りしている。メールが来ているかどうかを、一日に数十回もチェックし、メールが届けば、すぐ返信している。相手からのメールがちょっと途切れる(注1)と、なにか落着かない不安な気分になるらしい。これはまさに、メールなしでは過ごせないという症状で、「メール依存症(注2)」という名の病気のようなものである。そして、見過す(注3)ことができないのは、こういった傾向が実は大人の中にも確実に増えているということだ。これを単なる社会現象や流行として片付けてよいとは思えない。
(注1) 途切れる : 続いていたものが途中で切れる
(注2) 依存症 : 心の支えを何かに求める傾向
(注3) 見過ごす : 見て知っているが、特に問題にしない

1。 (4)問 筆者がこの文章でいちばん言いたいことはどんなことか。