「日本に魅力があるうちに開国を」と訴えるのは早稲田大のカワン・スタント教授 。米国やシンガポールなどのように、優秀なアジア人に門戸を開けば、少子化で停滞する(注1)日本は再び活性化すると主張する。インドネシアの華人で1974年に来日。東京工業大、東は北大で博士号を取得したが、日本で研究職に就つけず米国へ。
93年に日本に戻り、新設大学の教授になったが、やる気のない学生であふれていた。「人間ほど大事な資源はない。日本にはほかに資源がないのに」。以後、日本の教育に警鐘を鳴らし(注2)続け、昨年8月に2冊目の著書「感動教育」を出版した。
「日本の学生は非常に内向き。留学生をもっと受け入れれば違う国の人の意見はこんなにおもしろいのかと気付くはずだ」。

(2011年1月24付新潟日報による)


(注1)停滞する:物事が先に進まなくなる
(注2)警鐘を鳴らす:注意して警告する

1。 (27)スタント教授の主張にあうものはどれか。