どうして日本人はお返しをするのかと、たびたび外国人から質問される。私もなぜだかわからない。習慣だからとしか答えられない。くれた人にお札の気持ちを表すためにお返しをするのだろう。一生の間には結婚、葬式、赤ちゃんの誕生、入学、卒業、引っ越しなどうれしいことや悲しいことなどが起こる。そのたびにお金やプレゼントをあげたりもらったりする。収入がない人がもらった場合や会社を辞めたり引っ越こしなどで別れるときはお返しの必要はない。でも子どもの代わりに親が返すこともある。
お返しにはお菓子や皿やタオルなどさまざまな物が選ばれた。最近人気が高いのは「カタログ」だ。もらった人がカタログの中から自分の好きな物を選んで送ってもらえるからだ。お返しにいらない物をもらって困った試験がある人が多いので、カタログをもらうと喜ぶ人が多いようだ。しかし自分へのお返しを自分で選ぶのは何だか変な気がする。
 このお返しの習慣はなかなかなくならないと思う。しかしお返しを止めて福施施設などに寄付する人や、お返しは要らないと言って最初からあげる金額や品物を減へらす人も出てきた。少しずつ変わっていってほしい習慣だ。

1。 (31)「お返し」というのは何か。

2。 (32)最近、お返しはどう変わってきたか。

3。 (33)著者はお返しについてどう思っているか。