ちょうど「人」という字が、支えあって立つ二人のヒトの姿に見えように、人間という存在は、本来、他者の存在を必要としている。自分一人だけで立ってはおらず、他者がいて初めて自己という存在が確認できる。鏡がなければ自分がどんなふうに見えるのかわからないように、他者が存在しなければ、自分の言動を客観的にみることはできない。確かに、一人一人が集まって社会は成立せいりつしているが、逆に、社会というものがあってこそ、(  )も存在できるのである。

1。 (11)(  )に入る最も適当な言葉はどれか。