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やらなくてはいけないと分かっていても、それに取り掛かかれずに別の行動を取ってしまうことを「先延ばし行動」という。この「先延ばし行動」」を繰り返すことは、行動の結果にリスクをもたらすだけではなく、うつ(注1)や不安神経症にかかる確率を高めることがわかっている。
専門家によると、「先延ばし」体質にある人々は、自分の判断や行動が将来において自分にどのような影響を及ぼすのか理解する能力が弱いという。最終目標が遠すぎて、想像が出来ないのである。そういった人々は、まずは、達成しやすい小さな目標をいくつも設定しておくことが有効だ。目標が達成されるたびにコーヒーブレイクといった小さな報酬(注2)を自分に与え、また次の小さな目標を目指す。それを繰り返すことで、最終的なゴールまでたどり着くことが出来るのである。
(注1)うつ:意欲などが失くなる病気
(注2)報酬:賞のこと