最近、急病で救急車を呼んで運ばれても受け入れてくれる病院が見つからず、長時間救急車の中で待たされて、結局助からなかったり病状が悪くなったりすることがある。その患者を受け入れられる設備や医者がいる(50)、受け入れを断る病院もあるらしい。受け入れたあとで、治療の(51)患者が亡くなってしまった場合、病院が責任を取らなければならず、そのリスクを回避したいという理由のようだ。そのような病院には失望する限りだが、実際に受け入れが困難な病院も少なくない。軽い病気でも大きな病院に行く人は多い。救急指定の大きな病院はいつも患者でいっぱいで、救急患者を受け入れる余裕がない。 
 このような状況を改善するためには、「かかりつけ医」を決めるという方法がある「かかりつけ医」とは、地域の個人病院や診療所で、具合が悪くなったときに、いつでも診てもらえる病院だ。病気になったらまずかかりつけ医に行き、専門的な治療が必要と判断された(52)、大きな病院や専門医に紹介状を書いてもらう。このようにすれば、救急指定の病院の患者は減り、いつでも救急患者が受け入れられるようになる。政府はこれを徹底するために、紹介状がない患者には初診料を高くする制度を検討している。
 かかりつけ医を決めることは、救急患者以外にもメリットがある。かかりつけ医を決めておくと、自分の過去の病気や今の健康状態を知ってもらっているという安心感がある。信頼できる町のお医者さんがいるということは、病気になった(53)、健康な時でも安心して生活することができる。
 大きな病院とかかりつけ医の役割分担をしっかりして、必要(54)必要な医療が受けられるようにすることは、高齢化が進む日本の医療を充実させるために有効な方法であろう。

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