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 現在の子どもたちにとって、より大切なのは協調性を身につけることではないだろうか。周囲の人間と協力して何かをするという能力は生きていくうえで、とても大事であり、①それは少子化が進む現代社会では、意識的に教えなければ身にっかないものだからである。
 昔であれば、家族に兄弟が多かったので、けんかをしたり仲直りをしたりしながら、何か一つのことに協力し合うという経験が、自然にできたし、家の外でも、さまざまな年齢の近所の子どもたちと遊ぶ中で、力を合わせて何かをするという機会に数多く出会ったはずだ。
 しかし、子どもの数が一人以下の家庭が中心になった現在では、②そのような場がほとんどないのである。近所の子どもが家に来ても、テレビゲームをやっているのでは、協調性など身につくはずがないだろう。
 個性の尊重という教育も必要ではあるが、せっかく子どもたちが集まる場があるのだから、学校では、ぜひ子どもに協調性を身につけさせてもらいたいものである。

(アルフレッドアドラー『子どもの教育よによる)

1。 (60)①「それ」は何を指すか。

2。 (61)②「そのような場」とは、どのような場のことか。

3。 (62)この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。